ウィザー日記 改め ホビー日記

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【RQG】セッション記録5、1626年/地の季/エンヒル氏族

セッション実施日:2021/10/16
※コロナによる緊急事態宣言のため8月と9月のセッションをスキップ

 

▼プレイヤーキャラクター

祈祷師助手セイレイ:ダーカ・ファールを信仰する祈祷師見習い。エンヒル氏族の祖霊を祭る祈祷師に仕えるシャーマン候補。そろそろシャーマンとなるヒーロークエストを受けようと考えている様子。
仮免司祭のユーレイ:オーランスを信仰するゴッド・トーカー。嵐の季の大聖祝日での司祭就任を控え、ゴッド・トーカーの仮免許司祭として活動中。

 

NPC

死神剣士ケサギ:フマクトの戦士。加護として「アーマー超えたダメージ2倍」を得た殺人マシーン。その代わりに「腹部に防具着けない」「右足に金属鎧着けない」「死の週には肉を食わない」「フマクト信徒以外はすべて疑う」という制約を課せられている。
ビンズ:イェルマリオの傭兵戦士:セイレイがエスロリア女王国でサマスティナ女王の元で、グレイズランドの騎馬軍団と戦ったノチェット包囲戦を共にした戦友。

ちなみに登場人物名、護衛や部下となるNPCなどはプレイヤーに考えてもらってます。グローランサの世界観に少し合わないものがあったとしても、クローズなプレイグループなので「プレイヤーたちが忘れない名前、キャラクターたちに愛着を持ってもらう」ということに重きを置いています。

 

▼セッション概要

1626年地の季

 

▼セッションメモ

プレイヤー2名でオフラインだから出来る詰め込み具合です。
ちなみに開始13:00~終了19:00と6時間ほどかけてやっています。

 

"女王の戦い"の後、治安は再び悪化する。
サーター王国の部族連合によってルナー帝国による再侵攻は防いだものの、敗走したルナー帝国軍はサーター北部の都市アルダチュールで再編を試みているとの噂。また、本体とはぐれた戦闘部隊がそのまま野に下り、サーター各地の洞窟や森や廃墟を拠点として山賊化し、集落を襲撃していると報せが入る。
一方、サーター王国側も公王カリル・スターブロウ戦死に伴い、彼女が率いてきたサーター解放軍は統率を急速に失う。カリル復活を信じてボールドホームに留まるウォーバンドもあるが、"イレブンライト"と呼ばれるウォーロック部隊、"ストームウォーカー"と呼ばれるヒーローバンドは、それぞれの拠点へと戻り、今後の情勢を見守っている。プラックスの遊牧民からなる義勇兵たちは、パヴィスの"白き牡牛"アーグラス王を新たな主として鞍替えしているともいう。
サーターの諸部族、特にラヌルフ王を失ったクリブレア部族、アマルダ王女を失ったマラニ部族は、部族としての結束が乱れ、次の部族王を選出するための氏族間の勢力争いが早くも表面化している。1年前のドラゴン・ライズ事件でルナー派の部族王を失った後、1年以上部族王を選出できていない ロカエム部族のような例も多い。
さらに不安を掻き立てるのは、サーター公王という手綱を失ったテルモリ族たちの暴走である。ボールドホームの王宮で公王復活を信じて待つ者たちは例外として、多くのテルモリ族のウルフランナーたちは、サーターの古の誓いは失われたと言い放ち、野に潜む無敵の略奪者としてドラゴンパスを縦横無尽に荒らしまわっている。
コリマー部族も戦で大きな被害を被ったが、レイカ女王の統率の元、部族領土の周辺のパトロールは強化され、ルナー敗残兵やテルモリ族の討伐が続けられている。
だが、一部のターシュ出身のルナー敗残兵は、オーランス人の習慣に則って自ら投降、捕虜となった事案も多く発生。いずれ、ターシユ王国と捕虜交換の交渉のため、使者を出さなければならないだろう、とランカー・マイの知恵者たちは訳知り顔で語りあっている。このまま闇の季節を迎えれば、捕虜たちの食料確保が部族の負担となることは明らかだ。

 

というわけで、前回セッションの結果を受け、以下の4つのシナリオフックを提示し、選んでもらうことに。
(a)ターシュ王国と捕虜交換の交渉役として名乗りを上げる:コリマー部族からの使者となり、調停者としての評判を高める機会。ただし、交渉を取りまとめるためにはターシュ語あるいは新ペローリア語に長けた者、捕虜交換の取り引きという機微、そして交渉不成立の場合は敵地で謀殺される危険性を覚悟する度胸が必要。
(b)コリマー部族の部族領土の警備に参加する:積極的な索敵と討伐。主にターシュの敗残兵退治、近隣部族からの武力介入へのけん制。ただし、人狼テルモリ族のウルフランナーとの遭遇戦も予想される。ルーン鉱を素材とする魔剣を持っていない現時点のパーティ戦力では、魔法に頼らなければ有効打を与えること自体が難しい。
(c)アルダチュール潜入:ルナー帝国の敗走した軍隊が再びサーターにとって脅威となるのか、アルダチュール付近の情勢を調査する。治安が悪化しているマラニ部族やディナコリ部族の領地を旅することになり、旅慣れた者でも危険が伴う。
(d)パヴィス探訪:急激に勢力を伸ばしているパヴィス王アーグラスについて調査する。名目としては金品的な戦利品とプラックスの食用獣の取り引き、という交易を装っての長旅となる。

プレイヤーたちの相談結果、(c)を選択。やや動機が弱いという点を補強するため、祖霊崇拝カルトのダーカ・ファールを都合よく利用し、死地に捕われた祖霊の声を夢で聞いた、というキャラクターに合わせた導入に変更。

▼セッション内容の忘備録

間幕劇1/ユーレイ、落雷に打たれ先達の導きを受ける:ストームウォーカーに属する半神のひとりに目をかけられ、カルトの秘儀を教わる
間幕劇2/セイレイ、精霊界にて精霊を捕らえる:幽体離脱して精霊界を旅し、エンヒル氏族と縁深き牡馬の精霊を連れ帰る
本編1/祖霊の導きにより巡礼を決意する:オーランスの丘”で戦死し弔われることなく苦しむ祖霊たちをセイレイは夢で見る。ユーレイや氏族の指導者と相談した結果、聖地巡礼と戦死者慰霊のため北部サーターへの旅を決意する。
本編2/ナッリ氏族にて乱取りより巫女を救う:乱取り(物取り・人攫い)の場に出くわし、川神の巫女を救う。狼藉に及んだイゾルティング氏族の若者たちを捕らえるが、相手方に死者も出す。
本編3/青狐の氏族にて勇士ヴァイルーラーと出会う:サーター国外でウォーバンドを率いていた勇士ヴァイルーラーが故郷に帰還した場に出くわす。ユーレイはヴァイルーラーと親睦を深め、互いに義兄弟の契りを交わす。
本編4/グリーンストーンの大地女神寺院に盗まれた祭器を奉納し返還す:過去の冒険で手に入れた大地神殿に関係しそうな祭器を奉納。
本編5/ツー・リッジ砦にて身代金と賠償金について交渉する:ゾルティング氏族と捕らえた捕虜の身代金を要求するが、逆に死者の賠償金を要求される。交渉の末、牛20匹と現金225ルナーで手打ちとなる。
本編6/冬神ヴァリンドの聖祝日にて不吉な兆し:(儀式ヒーロークエストとして)嵐神オーランスと冬神ヴァリンドの組み打ちを再演する礼拝儀式に参加。ユーレイは冬神ヴァリンドを演じる形で参加するが、組み打ちで相手を投げ殺し、厳しい冬の到来く凶兆と噂される。
本編7/ディナコリ部族を密かに通り抜ける:勇士ヴァイルーラーと別れ、一行はディナコリ部族の領土を密かに通り、デンジャーフォードから北部サーターへ向かう。途中、カリル配下でサーター解放のため戦っていた戦団カンパニー・オヴ・ドラゴンと出会う。
本編8/テルモリ族の襲撃を撃退する:北部サーターの街アローンを目指す一行。途中、病の精霊に憑依された村人たちを救うなどの活躍も果たす。そして満月の夜、アローンまであと少しというところでテルモリ族の群れに襲われる。落雷や破裂の魔術によって武器の効かない人狼たちを退治する。
本編9/聖地“オーランスの丘”にて同胞たちの遺骨を拾う:アローンに到着した一行はパヴィスから傭兵や戦士を率いて来たという“鋭き刃”のガーラスと出会い、北部サーターの情勢を聞き出す。その後、“オーランスの丘”で死地に捕われた祖霊たちを開放し、帰路につく。

 

 

間幕劇1/ユーレイ、落雷に打たれ先達の導きを受ける

ファンジンサプリのBook of Doom を参考にし、ENDURE (HARDSHIP)のバリアントとして〈脅威に耐える/電撃〉という技能を特別に教わりました。
秘儀の基本を教わっただけなので実用面では頼りない状況ですが、《落雷》や《稲妻》といった電撃によるダメージを軽減する機会が得られる秘技となります。


間幕劇2/セイレイ、精霊界にて精霊を捕らえる

前回の冒険で手に入れた動物の精霊を1体呪縛できるアイテムを活用するためのイベントとして用意。ダーカ・ファールは祖霊を召喚する魔法は教えてくれますが、それ以外は召喚できません。
今回は召喚ではなく、幽体離脱して精霊界に赴き捕縛するという流れを設定。

“牡馬の精霊” POW20、CHA18 精霊魔法/早足(1)、活力(2)、鉄の手6

それなりに強力な精霊ですが、精霊戦闘で屈服させるというプロセスを要求しています。


本編2/ナッリ氏族にて乱取りより巫女を救う

川神エンギジのゴッドトーカーを救ったことで、《Fireshield/防火の盾》を提供する機会を仕込んでいます。また、細かな描写はあえて避けて置き、プレイヤーキャラクターたちの配偶者候補とするつもりもあったりします。


本編4/グリーンストーンの大地女神寺院に盗まれた祭器を奉納し返還す

カルトから盗まれた祭器として戦利品を設定しておいたので、その設定を使えるタイミングをプレイヤーたちも活かしてくれました。よその部族のテリトリーを堂々と立ち入る理由として、その地の寺院や神殿への奉納というのは良い口実です。


本編3/青狐の氏族にて勇士ヴァイルーラーと出会う

ここではダイスの神様がイタズラをしてくれました。後にマラニ部族の新たな王となるヴァイルーラーというNPCの顔見せイベントでしたが、ユーレイの〈Charm/魅了〉判定が出目01でクリティカル。互いに意気投合しパッションを互いに得る、ということで落ち着きました。
コアルールでは「愛情」と「忠誠」は例示されていますが、ここではプレイヤーが受け入れやすいように「友情」として合意に至りました。

 

本編4/グリーンストーンの大地女神寺院に盗まれた祭器を奉納し返還す

カルトから盗まれた祭器として戦利品を設定しておいたので、その設定を使えるタイミングをプレイヤーたちも活かしてくれました。よその部族のテリトリーを堂々と立ち入る理由として、その地の寺院や神殿への奉納というのは良い口実ですね。

 

本編6/冬神ヴァリンドの聖祝日にて不吉な兆し

オーランスがヴァリンドを打ち負かす」という結果に8割がたなるようにバランス調整した場面でしたが、プレイヤーの出目が良くて逆の結果となりました。
予想外の結果というのは、相手を投げ殺したということですが・・・次のセッションにも「冬神ヴァリンドが活気づき大雪に見舞われる」というネタとして反映することにしましょう。

 

本編8/テルモリ族の襲撃を撃退する

ルーン鉱の魔法武器を持たない一行に対して、テルモリの人狼を複数で出すのは殺意が高いかな?でも《落雷》でなんとかなるだろう、とも目算してました。ちなみに雲量は5D20で決めてもらいました、期待値と標準偏差から何とかなる状況として…。

さて、次回は冬場となる闇の季です。