ウィザー日記 改め ホビー日記

徒然と趣味のことを綴る雑書

新生エンパイアのレビュー(2)

少し踏み込んだレビューを続けましょう。
 
分隊ルールの変更点
分隊によってパニックが引き起こされることがある。
・キャラクターが分隊に合流しても、分隊としてのルールは失われない。
・敵と本隊の距離によっては、援護射撃を行えないこともある。
・カウンター突撃の宣言は本隊の突撃リアクションの宣言の後に行う。
・カウンター突撃に成功しても、敵の側面を自動的に取れるわけではない。
・敵の側面を突く援護突撃は無くなった。
 
 敵の側面を自動的に取れなくなりましたが、側面ついて隊列ボーナス奪っても「揺るぎなし」が続く現行ルールでは実はそれほど致命的な弱体化ではないですね。
 分隊にキャラクター合流しても分隊ルールが失われないので、バトルウィザードの合流先にアーチャー分隊を用意するのも手ですね。
 地味にパニック誘発源になることが痛いかもしれない。
 
 
■隊列を崩すな!
 エンパイアジェネラルやキャプテンが提供する特殊能力です。
  『戦意喪失テスト』で3D6を振り、より低い出目2つで結果を判定する。
 あくまでも接近戦の結果判定用であり、パニックなど他の士気テストには適用できないことに注意。
 
■ウォリアープリースト
 神聖なる力:天主の祝福は無くなったため、ディスペルダイスの自動獲得は無し。代わりに『神聖なる力』によって、ウィザードと同様にパワーダイスやディスペルダイスをチャネリングできる。
 戦闘司祭の祈り:天主の奇跡は『戦闘司祭の祈り』に変更された。キャラクターの治療は行えなくなったが、『シグマーの鉄鎚(ダメージロール振りなおし)』、『信仰の盾(接近戦用ワード・セーヴィング値5)』、『浄化の炎(炎攻撃)』が強化系スペルとして使用できる。いずれもウォリアープリーストと合流しているユニット全体、そして合流先が本隊ならば分隊にも効果を広範囲に及ぼす点で大きく強化されている。
 1ターンに使える回数の制限が無くなったので、3つの戦闘司祭の祈りを全て使うことも可能。持続がリメインから強化系スペルに変更されたので、信頼性は増したと思われる。
 
 これまでのディスペルダイス要員として弱体化しましたが、バウンドスペルの効果と効率を考えると全体的には強化されたと思います。
 
■スチームタンク
 スチームポイントと暴走チャート:暴走発生確率は残傷に反比例し、発生した暴走の深刻さは宣言したポイントに比例するようメカニズムが変更。また、突撃がランダム移動に変更され、突撃リアクションを受けないようになった。
 いつでも特殊ルール満載のユニットですが、過去に存在した特殊ルールが一部無くなっているので大きな影響を受けました。
 『敵の攻撃はすべて自動的にヒット』の記述が失われたため、接近戦ではエンジニア・コマンダーの接3に対するヒットロールが必要になる。恐慌を持つユニットのため、場合によっては被害を大幅に抑えることも可能になる。また、エンジニア・コマンダーの攻撃を普通に行うことができるとルール的に解釈できます。
 『能力値テスト』の記述が失われたため、陰の淵や紫太陽を避ける可能性はできたが、地の底にひそむものの効果を受ける可能性も出た。
 
※スチームタンクの『轢殺』は1ターン目が勝負になりました。
 接近戦でブレイクできなかった場合、スチームエンジンで『轢殺』するのは次の自軍移動フェイズとなるため、どんなに大ダメージを叩き出しても接近戦中なのでパニック誘発しませんね。
 アンデッドに突撃したら、完全にひき殺すまで膠着な予感です。
※追記。よく読んだら、スチームガンを接近戦でブレスとして使用できるじゃないか。これで少しは何とかなりそうかな?
 
■その他の気がついたこと
スペシャルキャラクターの保有するルーンファングが『レイクランド・ルーンファング』や『ソランド・ルーンファング』になったので、『同じアイテムは1個まで(ルールブックp172)』に抵触しなくなった。