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グローランサの魔法_精霊魔法を知る

RQGの基本ルールに掲載されている魔法体系は「精霊魔法」、「ルーン魔法」、「魔道」の3種類です。
「精霊魔法」はその中でも多くのキャラクターが用いることができるものなので、はじめてルーンクエストを遊ぶときに、最初に触れる魔法となるかもしれません。
ルーンクエスト4版での、精霊魔法について整理しておきたいと思います。

 

精霊魔法 (Image Creat by Bing)

精霊魔法とは?

「精霊魔法/Spirit Magic」は、グローランサで最も基本的かつ一般的な魔法です。ほとんどのグローランサの文化圏や宗教で何らかの形で実践されています。
精霊魔法の呪文を唱えるためには、術者は特定の霊的存在とのつながりに集中します。霊的存在とのつながりの象徴(焦点具)を用いることで、より素早く集中することができます。
そして一時的に霊的なエネルギーの流れを変えて効果を創り出します。これは自分の霊的な力、POWが大きく関与します。
発動時の消費リソースが自然回復しやすいマジックポイントということもあり、使いやすい魔法と言われています。

 

精霊魔法を実践するためのルール要素

精霊魔法を実践するためには以下のルール的な要素が必要となります

POW能力値:精霊魔法は霊的存在と自身の霊的な力を同調させる必要があります。精霊魔法の発動成功率はPOW×5倍です。POWを持たないアンデッドは精霊魔法を使うことが出来ません

CHA能力値:精霊魔法の呪文を無限に修得できるわけではありません。冒険者が一度に記憶して置ける精霊魔法は、CHA能力値に等しいポイントまでの呪文ポイントとなります。

焦点具:必須のアイテムではありませんが、精霊魔法の実践者は必ずといって良いほど焦点具を用いています。なぜならば、焦点具を用いない場合、1戦闘ラウンドの集中が余分に必要となるからです。

 

精霊魔法は強いの?それとも弱いの?

グローランサ世界で広く実践されている精霊魔法ですが、一般論でその特徴を考察してみましょう。

持続時間が短い:ルーン魔法や魔道と比べると、持続時間は圧倒的に短く、わずか2分間です(つまり10戦闘ラウンド)。あっという間に効果が失われるため、必要なタイミングで、必要なものを発動させることになります。多種多様なバフを取りそろえたとしても、一度に使えるのは数種類だけとなることも多いでしょう。

遠隔距離は短い:手軽な攻撃呪文が揃っていますが、遠隔型でも射程は50メートルです。移動力8の人間は1戦闘ラウンドに24メートル、移動力12の騎兵は36メートルの移動ができるので、接敵するまでに打ち込める機会はあまり多くありません。

可変型は高ポイントになると強力:精霊魔法は「コスト固定」のものと「修得レベル内での可変」なものがあります。
《鋭刃/Bladesharp》は可変型の代表で、「攻撃の成功率を呪文ポイントごとに+5%高め、ダメージが1ポイント増す」というものです。1レベルで修得しただけだと、+5%と+1ダメージだけですが、10レベルで修得すれば+50%と+10ダメージです。
実際には6ポイントを超えて修得するのはかなり難しい制限がありますが、決して「おまじない」程度のものとは侮らない方が良いでしょう。

専門家のシャーマンは強い:シャーマンと呼ばれる精霊魔法を得意とする魔法使いがいます。シャーマンの中には「呪文連打/Spell Barrage」で1戦闘ラウンドに複数の精霊魔法を発動したり、「呪文持続維持/Spell Extension」で精霊魔法を持続時間を無視して維持したり、「呪文の記憶強化/Expanded Presence」でより多くの呪文を修得したり…

 

精霊魔法を修得する方法は?

グローランサ世界で広く実践されている精霊魔法ですが、実際にはどこで教わることができるのでしょうか?

所属しているカルトから教わる:各カルトごとにどんな精霊魔法を教えているかカルト精霊呪文のリストが用意されています。入信者は標準価格の半額で教わることができます。通常は1週間の教育期間が必要です。

友好的な関連カルトから教わる:友好的なカルト同士であれば、入信者は他のカルトの平信徒のように精霊魔法を教わることができます。通常は標準価格で教わることが出来るでしょう。

シャーマンから教わる:精霊魔法の専門家であるシャーマンから教わることも可能です。一応は標準価格で教わることができる、というのが建前となっています。多くのシャーマンは物質界の富である財貨に価値を感じず、金銭以外に奉仕を求めたり、ということも…

精霊から奪い取る:RQGでは教師役の司祭やシャーマンが知っている呪文を教わるという表現に統一されていますが、ルーンクエスト3版では召喚した精霊と霊的な戦闘で勝利することで呪文を修得していました。コアルールの精霊戦闘ルールのパートにこの記載が残されています。慈悲深いゲームマスターは、きっと冒険者の修得呪文を増やすため、敵対的な精霊との遭遇をシナリオに組み込んでくれるでしょう。

 

その他知っておきたいことは?

以下は精霊魔法に関するその他の情報です。

可変型の呪文の修得コスト:《鋭刃》の標準価格は「50ルナー×ポイント」となっています。未修得の状態から4レベルで修得する場合は、50ルナー + 100ルナー + 150ルナー +200ルナー = 500ルナーを請求されることになります。高っ!! 

同時使用できない組み合わせがある:身体能力を強化する《筋力/Strength》と《活力/Vigor》、防御バフの《防護/Protection》《抵抗 魔力抵抗/Countermagic》《かすみ/Shimmer》《霊障 除霊/Spirit Screen》は同時に効果を得られないという制限があったりします。

お薦めの精霊魔法は?:独断と偏見ですが、敵の攻撃を術者にひきつける《騒乱 乱心/Distraction》、移動速度を2倍にする《早足/Mobility》、忍び歩きを事実上成功させる《静寂/Silence》は修得しておくと危機的状況での対応力が高まるので個人的には強く薦める呪文です。