400ページは分厚いや、まぁ、会社のプリンターで出すから関係ないけどね。
というわけでPathfinderRPGのβ版が公開されました。
さっそくダウンロードしてチェック中です。
・経験値は貯めるもの、消費はしない。
マジックアイテムの作成ですら経験値無用。
この段階ではアイテム作成特技の取り直しルールを包括していないので、
｢特技とったのだから、強くなって当たり前！｣と開き直るです。
アイテム作成特技でガンガン作りまくれってことですね。
・マルチクラスに制限は無し
パラディンやモンクですら制限無し。
経験値ペナルティを受けずにマルチできます。
ただし、適性クラスを成長させると、レベル毎にＨＰ＋１またはスキルポイント＋１点を得られるので、最初に決めた基本クラスを伸ばし続けた方が、下手なマルチや上級クラスよりも強いという可能性も出てきました。
・呪文の経験値消費要素は一掃
ウィッシュですら経験値要素なくなってますが、代わりに物質要素で金食います。
ウィツシュでアイテム作成ができなくなっているので、擬似呪文能力のウィッシュを連発して貨幣経済崩壊、という事は無くなりました。
術者系は触媒で出費が増えるので、アイテム作成と相殺かな？
・呪文の調整
連発されるとウザイ呪文のウェブもかなりマイルドになってます。今までの強化ワイヤーのごとき蜘蛛の糸の強度が、引きちぎりやすくなってたりします。
あの“鬼神”すらも転ばしたグリース系は、技能統合の結果でマイルドになっています。うざったいのは変わりませんが。
テンサーの冠名は消えたブラック・テンタクルは、グラップルルールの改善により処理が簡単になり、ＤＭの心理的禁じ手から解禁といったところでしょう。
コンバットマニューバという概念を入れたことで、過去の無理難題なＳＴＲ判定やグラップル判定が緩和されているので、グラップル特化のモンクには寒い時代にはなりますがw
ダンジョン突破の超便利呪文のファインド・ザ・パスが大幅改定となり、ダンジョンまでは簡単に到達できても、着いてからは地道にダンジョン踏破が必要になりました。高レベルキャラクターでもダンジョンアタックを楽しめますよ。
ヒーローズ・フィーストの毒耐性が無効からＳＴ＋４士気ボーナスになったり、デスワードで即死効果が無効からＳＴ＋４士気ボーナスになったり、一見すると弱体化の要素もあります。
ただ、毒のルールの改善（一撃で能力値大幅減少ではなく、時間をかけてじわじわ低下）や、即死呪文の変更（フィンガー・オヴ・デスはＳＴ失敗即死亡ではなく、失敗したら術者レベルx10ダメージ、結果的に死亡公算大）により、一回の失敗で致命的な損害というものが緩和されています。
モンスターのデータはアップされていないので、3.5版からのコンバートで使用となりますが、ＮＰＣクラスのウォリアーのＨＤの改善とか、ＮＰＣも奇数レベルで特技取得の恩恵を受けるので、全体的に微調整して強くなる見通し。
まだまだチェックしないといけない点はありますし、既存の3.5版サプリメントとの適合調整は必須ですが、“3.5版ルールの延命策”としては有望な製品と思います。
