ウィザー日記 改め ホビー日記

徒然と趣味のことを綴る雑書

グローランサの生物_ブルー

ブルー(Broo)

ブルーたち (Image Creat by Bing)

概要

グローランサではどこにでも存在する混沌の種族。
・基本的には角を持つ人型のものが多い。
・ブルーはあらゆる毒や病気に対して免疫がある。
・善良なブルーは存在しない。
・ブルーはあらゆる生命体を殺し、食べることで知られている。
・彼らは言葉では言い表せないほど残忍である。

 

関連する神話

・神話時代のブルーは「獣の民」と同じ種族で、ラグナグナーとセッドに忠実に仕える存在だった。
・そのころのブルーは野性的で獰猛ではあったが、それ自体はトロウルや未開の風のエレメンタルより悪くはなかった。
・ラグナグラーがマリアを2番目の恋人にしたとき、ブルーたちはマリアを熱心に崇拝し、素晴らしい繁殖力を得た。
・マリアがもともと持っていた豊穣の性質を疫病のエッセンスに変異してからも、ブルーたちは病気の媒介者としてマリア崇拝を続けた。
・ラグナグラーがついに狂神となり、世界に悪魔ワクボスを放つと、ブルーたちは悪魔に仕えることを喜びとした。
・この転換期に、ブルーたちは混沌の種族の指導者となり、当時の混沌の大軍の大部分を占めた。
・悪魔ワクボスが倒されると、ブルーたちは散り散りに逃れ、ジェナーテラに広がり、多くの部族を創設した。

生息地と生態

・ブルーはジェナーテラの沼地、山地、砂漠の3つの地域に生息している。
・どの地域でも獰猛で破壊的な捕食者である。
・ブルーの都市や村は存在しないが、他の種族が建設した遺跡に住んでいるのを見かけることはよくある。
・野生のブルーは通常遊牧民であり、ホームキャンプを構え、そこで数ヶ月間採食し、その後移動する。
・しかし、あるグループが恒久的な本拠地を作り、そこを拠点として何年も活動することも珍しくはない。
・湿地帯はブルーが生息することが多い。例外的にアップランド湿原は他地域よりはブルーが少ない…アンデッド化したブルーは多いかもしれないが。
・山岳地のブルーはそれほど多くはない。しばしば山の岩の斜面にキャンプを張るが、狩猟や略奪はすべてその下の谷で行う。
・砂漠のブルーは最も多く、広く分布している。砂漠のブルーは最も遊牧的であり、時折小集団が文明地域に侵入し、殺害されるか追い出される前に大きな破壊をもたらすことがある。
・ブルーは騎乗することは滅多にない…騎乗生物は食われるか、種付けされて死ぬため。
・彼らの武器や鎧は、以前の犠牲者から拾ったものの寄せ集めである可能性が高い。
・ブルーは病気の媒介者として知られるため、文明人はブルーが身に付けていたものを触れることを避ける。

 

生物として

・ブルーは異常な繁殖力を持つ傾向がある。
・ブルーは異種族を母体として繁殖することが多く、その母体となった生物の特徴を引き継ぐ傾向にある。
・山羊、鹿、カモシカ、羊、あるいは馬のような様々な種類の頭を持つ。
・ブルーは圧倒的に雄が多く(雌は15%程度)、その中で両性具有の突然変異がよく見られる(個体数の5%)。
・ブルーは、性別に関係なく、適当な大きさの他の生物と交尾し、ブルーの子孫を残すことができる。
・2~3季節の妊娠期間を経て、通常は1体の母体から幼体が1体生まれるが、母体の腹を食い破って生まれ出るため、母体は死亡する可能性が高い。
・生まれ出た時点で自力で活動することができる。
・ブルーは羊や山羊などを母体として数を増やし続けることが知られている。

宗教

・ブルーの多くはセッドとマリアを崇拝している
・すべての女性ブルーは、病気の女神マリアの入信者となる。ブルーの母であるセッドは嫉妬深い女神で、男性だけが崇拝することを望むと言われている。

文化

・ブルーは人を食べることで知られている。
・混沌のほとんどのクリーチャーがそうであるように、彼らは自分たちの種族のメンバーを含め、他の知覚ある生命を殺し、食べる。
・ブルーは創造者ではない。彼らの衝動は破壊行為と破壊に向かう。もしブルーが価値のあるものを持っていたら、彼らの最初の衝動は常にそれを破壊したり傷つけたりすることだろう。
・ブルーは貨幣をほとんど使用しないが、貨幣を病気に感染させることに喜びを感じる。
・ブルーと他のブルーの関係は、常に奴隷と主人の関係である。
・より強いブルーが主人であるが、いわゆる「奴隷」に対しては、有用な召使いとして維持することを望み、必ずしも特別に残酷でないこともある。
・ブルーと他の種族との関係は常に憎悪と飢餓の関係である。
・他の混沌の種族でさえも虐待される。
・他の混沌の種族の極めて強いメンバーは尊敬されるが、ほとんどの場合、従うことはない。

ハウスルール_混沌化

以下は筆者が身内卓用ハウスルール運用するものを記載。
公式なものではないことを先に明言します。

「混沌に落ちる者」をゲームマスターが再現するための運用を想定しています。

混沌のルーン

まだ「混沌化」していないクリーチャーは、以下の行為を行うごとに〈混沌のルーン〉親和性が徐々に向上します。
既に「混沌化」しているクリーチャーは、この方法ではルーン値を高めることはできません。
多くのクリーチャーの〈混沌のルーン〉の初期値は0%です。

混沌的な行為を行う(レイプ、同族食):+3D10
混沌的なものを食べる+1D10

他にもオーランス人が「混沌を呼ぶ行為」とする行いは、同様の影響をもたらす可能性があります。

混沌化

まだ「混沌化」していないクリーチャーは、以下のような状況に陥った場合、現在の〈混沌のルーン〉判定を行います。

〈混沌のルーン〉が増加した
混沌カルトの礼拝儀式に参加した、最低成功率5%
邪悪なレリックなど混沌のパワーを用いた、最低成功率10%

判定に成功した場合、そのクリーチャーは混沌の存在となります。
判定に失敗した場合、そのクリーチャーは混沌の存在ではありません…まだ。
※《混沌の加護》や《混沌の諸相》を使用した場合の自動的な混沌化については、個々のルーン魔法の説明に従うこと。

混沌化したクリーチャーは、その後は〈混沌感知〉によって感知されることになります。

肉体的変化

混沌化の判定が効果的成功またはクリティカル成功の場合、即座に肉体にも激しい変化がもたらされます。
この肉体的な変異は「啓発状態」であっても無視することはできません。
どのような変異となるかはゲームマスターの選択となりますが、以下をサンプルとして例示する

・混沌の種族への変異(オウガ、ブルー、ゴープ)
・混沌の諸相の獲得
・混沌の逆相の獲得

 

精神的変化

混沌化したクリーチャーは強烈な変化に精神的なダメージを負います。
これは新たなパッションの獲得として表現されます。どのようなパッションが適切かは、以下をサンプルとして例示する

・全ての生命への憎悪
・愛情や忠誠、帰依などの既存のパッションをネガティブに置き換え

「啓発状態」であれば、精神的変化を無視することは可能かもしれません。

【人名】羽馬の女王

羽馬の女王(Feathered Horse Queen)

羽馬の女王 (Image Creat by Bing)

概要

・グレイズランドの女王、ソラーナ・トール(Sorana Tor)の化身
・1450~1470年STの動乱期に、最初の羽馬の女王が現れた
・羽馬の女王は、大地の主権を主張するために大地の胎内から出てきた。
・純粋な馬の民の王は彼女の主張を最初は認めなかったが、ヴェンドレフの民の支持を受けて権力を得た。
・ドラゴン・パスの大地の女神の聖なる女王。
・羽馬の女王の結婚争奪戦はジェナーテラ全域で有名である。
・羽馬の女王はその称号にふさわしい華麗なレガリアを身にまとい、常に伝説的な金目馬に乗っている。
・彼女はフマクトの下位カルトである剣士ハイアを崇拝する狂信的に忠実なヴェンドレフによって守られている。

 

所属

・ドラゴン・パス
・グレイズランド
・ソラーナ・トールのカルト

活躍時代

・代替わりしながら現代に至る

歴代の羽馬の女王たち

最遠へ至りし君(Reaches Furthest, or Eneera Tor)
・1430年STに生まれた
・1455年STに女王となる
・1470年ST、“輝く闘士”エスナンドロルを決闘で打ち破る
・1495年STにサーター王と婚姻し、彼をドラゴン・パスの王に導いた
・1535年ST、没

子を守りし君(Yorastina and Keeps the Children)
・1496年ST、“最遠へ至りし君”とサーター王の娘として生まれる
・1535年ST、羽馬の女王となる
・1568年ST、没

大地の母なる君(Mother of Lands, and Verala Tor)
・1568年ST、女王となる
・1579年ST、トロウル殺しのターカロール王と婚姻

誇り高き者の中で素晴らしき君(Sorana or Splendid Among the Proud)
・1565年STに“大地の母なる君”の娘として生まれる
・彼女は結婚しなかったが、三人の娘を生んだ
・1604年ST、暗殺される

涙なき富の君(Virkala Tor or Riches Without Tears)
・1584年STに“誇り高き者の中で素晴らしき君”の娘として生まれる。
・1604年に女王となり、Riches Without Tearsの称号を得る。
・婚姻の条件に「不可能な価格」を設定するが、ターシュ王モライデスが成し遂げる
・1610年ST、剃刀ジャ・イールに挑戦され、敗れる

Mirina or Single Matron Woman
・1586年STに“誇り高き者の中で素晴らしき君”の娘として生まれる。
・1610年STに女王となり、戦争を愛し、ルナー帝国のため戦った
・スターブロウの反乱を破る助けをする
・1620年、エスロリアへ進軍
・1624年ST、エスロリアの戦いの中で殺される

苦い心を抱えし君(Vistera or With Bitter Heart)
・反ルナー派として知られている
・1594年STに“誇り高き者の中で素晴らしき君”の娘として生まれる。
・1623年ST、反乱によって女王となる
・1625年ST、ドラゴンライズの際に亡くなった 

全てに至る君(Inkarne or Reaches All)
・幾多の大災害の間の女王。
・1605年ST、“涙なき富の君”とモイラデスの娘として生まれる
・1625年に女王となり、Reaches Allの称号を得る。

 

雑記メモ

羽馬の女王と結婚すると、なぜドラゴン・パスの支配者になれるのか?その答えは彼女たちがソラーナ・トールの化身、すなわち女神ケロ・フィンの化身だから。
・ドラゴン・パスの周囲は古代にはケロフィニアと呼ばれ、女神ケロ・フィンの土地だった。

ソラーナ・トール
・ソラナ・トールはドラゴン・パスの女神ケロ・フィンのアバターである。
・彼女はケロ・フィンの麓にある神殿に住み、時折姿を現す。
・彼女は自分に求愛し、彼女の好意を得た男性にドラゴン・パスを支配する権利を与える(古代の物語ではユーレーリアの首飾りの争奪戦と呼ばれる)。
・恋人が衰弱して義務を果たせなくなると、彼女は大地を再生するために彼を犠牲にする。
・多くの有名な王たちは、ソラナ・トールに求愛することでその偉大さを手に入れた。
・羽馬の女王たちは彼女の化身として知られている。ドラゴン・パスの支配王朝のほとんどは彼女の子孫であり、その中には現在のサーター王朝とターシュ王朝も含まれる。
・ソラナ・トーは、華麗な首飾りをつけ、生贄用のナイフを持った美しい裸婦として描かれている。

 

【人名】赤の皇帝

赤の皇帝(Red Emperor)

赤の皇帝 (Image Creat by Bing)

概要

・ルナー帝国の皇帝、赤の女神の息子
・赤の女神が神格として現世から離れた際、現世の統治を任された
・ダラ・ハッパ帝国の皇帝でもある
・不滅のイモータル、半神として崇拝されている
・不慮の事故などで死亡したとき、新たな「仮面」を被りなおして再生される

赤の皇帝の仮面
 ターケンエギ帝
 壮厳帝マグニフィカス(~1506ST)
 芸術帝アーティフェクス(~1522ST)
 貧食帝ヴォレイシアス(~1529ST)
 長寿帝ヴェネラビリス(~1546ST)
 強壮帝ロバスタス(~1556ST)
 天上帝セレスティナス(~1574ST)
 軍事帝ミリタリス(~1586ST)
 隠遁帝リクルサス(~1599ST)
 火炎帝イグニファー(~1607ST):狂戦士ハレックに殺される
 白銀帝アーゲンティアス(~1628ST):グレート・シスターによって生贄にされる
 若き皇帝ファージェンティス(1638ST~):

 

所属

・ルナー帝国
・赤の皇帝のカルト

 

活躍時代

・過去から現代まで

 

雑記メモ

白き雄牛の同朋団

白き雄牛の同胞団(Whitebull Brotherhood)

白き雄牛の同胞団 (Image Creat by Bing)

概要

プラックスを中心に活動している戦士団、白き雄牛の結社
1616年STに結成された
・プラックスの諸部族が、魔法的にも軍事的にも協力できるようにする。
・「白き雄牛」なる精霊を崇拝、「白き雄牛の兄弟」としても知られる。
・外国人嫌いとされる。
オーランスやストーム・ブルを崇拝する者たちと密接な関係を保っている。
・現在は“白き雄牛”のアーグラスが率いている。
・アーグラスが“白き雄牛”を捕らえたとき、彼らの騎獣はそれまでどんな色をしていても白くなった。
・招集されたとき、彼らは自分たちのルール以外には従わなかった。

 

雑記メモ

・基本的にプラックス人は部族ごとに異なる騎獣に乗り、他の部族の家畜を略奪して生活している。
・このため、同じプラックス人同士であっても、部族の垣根を越えて協力し合うことはできなかった。この魔術結社にして戦士団は、それを克服することができている。

白き雄牛の同朋団 (Image Creat by Bing)



グローランサ神名録_捨て子なる神

捨て子なる神(Foundchild)

捨て子なる神 (Image Creat by Bing)

概要

・プラックスの狩猟神、狩人の息子
・死のルーン、調和のルーンと関係あり
・“捨て子なる神”は、大暗黒の時代に泣き叫ぶ赤ん坊として発見された。
・“助ける女”が彼を見つけ、一人前になるまで世話をした。
・彼ははぐれた信者たちに弓、槍、石などの武器の使い方を教え、動物を殺して食べることで生命をもたらした。
・彼は通常、輝く弓や槍で武装し、動物の頭をベルトに縛り付けた姿で描かれる。

 

聖祝日

・大聖祝日:聖祝期の直前の3週間
・各季の聖祝日:地域のマスター・ハンターが季節ごとの聖祝日を定める

 

カルトのルーンマスター

・狩りの達人/Master Hunter (Rune Lord)

 

カルトの特殊性


 

関連カルト

・オデイラ
・ワッハ
・インキン

 

備考

・コアルールの情報を参照しての記載。今後発売が予定されている新カルト本のフル・カルトラインナップによって情報変更される可能性あり。

【人名】サマスティナ女王

エスロリア女王サマスティナ(Samastina)

エスロリア女王サマスティナ (Image Creat by Bing)

概要

・1603年生まれ、デラオス家(House Delaeos)出身
・母はマリライナ/Marilainaで、ジョレルタ/Jolertaの娘、イマージラ/Imarjiraの孫娘である。
・叔母はヘンディラ/Hendira
・幻視者ケヴァの使徒
・1621年ST、ヘンディラ女王によってノチェットから追放された
・彼女の愉快な仲間にはオレンズルヴァ、雷のヴァルガスト、カルガンヴェイル、ヘロックス、マガテウスがいた。
・彼女はクラグスパイダーに会った。
・聖地エゼルに支援を求める。
アイスランドの戦いに参加。
1622年ST、ノチェットの女王となる。
・1623年ST、ホワイトウォールのブライアン王と同盟を結び、祖母族とヴィンコトリング族の確執に終止符を打つ。
・1623年ST、数多くの勇士の活躍に支えられ、ノチェット包囲戦を切り抜ける。

 

所属

エスロリア女王国
・アーナールダのカルト

 

活躍時代

・現代。

 

雑記メモ

彼女の愉快な仲間たち
・オレンズルヴァ/Orensulva:ノチェットの大図書館の書記、サマスティナと同じ一門の女性
・雷のヴァルガスト/Vargast the Thunderer:コリマー部族オールマース氏族の出身、雷鳴轟くオーランスの信徒、サマスティナの一門に家臣として仕えた
・カルガンヴェイル/Karganvale:コリマー部族オールマース氏族の出身、死神フマクトの信徒、彼女はサマスティナの一門に家臣として仕えた
・ヘロックス/Herrox:プラックスのハイ・ラーマ族の水のエレメンタルを使役するシャーマン、サマスティナの一門に家臣として仕えた
・マガテウス/Magatheus:ターシュ出身の魔道師、ルナー魔術学院から追放されたイリピー・オントールの信徒、サマスティナの一門に家臣として仕えた