ウィザー日記 改め ホビー日記

徒然と趣味のことを綴る雑書

Wikiを参照してキャラクター作成する

日本国内でもルーンクエストが日本語ルールブックを見ながら遊べる日が来るとは…
スターターセット発売おめでとう!
と、思ったら「キャラクター作成は出来ないの?」というTwitter投稿もチラホラと…

 


スターターセットでキャラクター作成はできないの?

はい、残念ながらできません。

「すぐに遊べる」「シンプルに試してみる」という目的が前面に押し出されているスターターセット、キャラクター作成に関係した部分はズバッとカットされています。
同梱されている14名のキャラクターたちで体験プレイしてくださいね。
もし気に入ったなら、(まだ翻訳されていませんが)コアルールを購入して、キャラクター作成してみてください…

と、これで完結していたら駄目ですね。
なにせ、まだコアルールは日本語で発売されてませんから。
かといって、勝手に翻訳したデータを頒布すると殺されてしまいますし…
そうだ、公開情報を紹介しよう!!


実は公開されているルールWiki

rqwiki.chaosium.com
ケイオシアム社は、体験用にルーンクエスト(RQG)のルールを一部公開しています。
その公開ルールの中に、簡易的なキャラクター作成方法が含まれています。

非常に限定的なデータしか使えませんが、スターターセットでは物足りなく、コアルールを買うか悩んでいる、という人にとっては役に立つかもしれません。
では、キャラクター作成の流れを見て見ましょう。

1.出身地を決める

 

最初に出身地を決定します。
Wikiでは「サーター/Sartar」、「エスロリア/Esrolia」、「グレイズランド/Grazelands」、「プラックス(バイソン族)/Prax (Bison Riders)」、「ルナ・ターシュ/Lunar Tarsh」、「古ターシュ/Old Tarsh」の6つの出身地が提示されていて、それぞれパッション初期値と、技能への追加値が記載されています。
※プラックス出身者でバイソン族以外のものは、コアルールの製品版を見てね、です。

1.Homeland

2.職業を決める

次に職業を決定します。
Wikiでは「山賊/Bandit」「狩人/Hunter」、「貴族/Noble」、「司祭/Priest」、「盗賊/Thief」、「戦士(重装歩兵)/Warrior(Heavy Infantry)」の6つの職業が提示されています。

2.Occupation

 

技能は出身地のときと同じように、技能値に加算します。
パッションは提示されたものから1つを選択し、60%で新たに獲得するか、出身地で獲得したものと重複していれば+10%します。
「身代金/Ransom」は記載されている金額をそのまま転記します。
「生活水準/Standard of Living」と「基本年収/Base Income」はスターターセットでは対象外となるので無視しましょう。
「初期装備/Starting Equipment」も書き写すことになりますが、武器や防具のデータ表はWikiスターターセットには未掲載です。スターターセットの14名の装備品で同じものを探して転記することになるでしょう。
おっと、Wikiにも装備テータが一部掲載されてましたね、訂正します。

 

3.基本能力値とルーンを決める

次に基本能力値とルーンを決定します。
コアルールならばそれぞれ別々に決める方法がありますが、Wikiでは6種類のパターン化されたセットからの選択となります。
※コアルールではエレメンタル・ルーンの傾向によって基本能力値にボーナス加算があり、Wiki版ではそれを反映したものが簡易的なセットになっています。

3. Characteristics and Runes

 

「傾向/Inclination」はパターンごとの傾向を示しています、今回は無視しましょう。
エレメンタル・ルーン/Elemental Runes」と「パワーとフォーム・ルーン/Power/Form Runes」をルーン値として転記します。
「基本能力値/Characteristics」もそのまま転記します。
「属性値/Derived Attributes」も基本能力値から算出された結果が記載されているので、それぞれに転記します。
ちなみに、身体部位表には部位HPを記載する必要があるので、Wikiの専用の別表を参照してください。
また、〈回避〉技能と〈ジャンプ技能〉を【敏捷力/DEX】に係数(2倍と3倍)かけて値を技能値として記入。
「技能分野修正/Skills Category Modifiers」は基本能力値から算出された結果が記載されているので、運動/Agility、交渉/Communication、知識/Knowledge、魔術/Magic、操作/Manipulation、知覚/Perception、隠密/Stealth、それぞれに転記します(最終的な技能値に加算することを忘れずに!)。

Wikiでは提示されているカルトが限定されているので、どの基本能力値パターンを選べは、どのカルトと相性が良いか、アドバイスも記しておきます。
No.1は暗黒、静止、死のルーンが高く、前衛の戦士向きの基本能力値となっています。後述のカルトではフマクトやストーム・ブルを選択する際に適した組み合わせと言えます。
No.2は水、移動、人のルーンが高く、俊敏な軽戦士や盗賊向きの基本能力値となっています。後述のカルトではドンピシャな組み合わせが無い、という問題があります。人のルーンを調和のルーンに置き換えると、基本能力値も変わらないのでイサリーズに適した組み合わせに変えられそうです。
No.3は大地、無秩序、豊穣のルーンが高く、後方で支援する術者向きの基本能力値となっています。後述のカルトでは、強いて言えばアーナールダや七母神を選択する際に適した組み合わせと言えます。その場合、無秩序のルーンを調和のルーンにに置き換えても良いかもしれません。
No.4は火/天空、調和、真実のルーンが高く、後方で支援する術者向きの基本能力値となっています。後述のカルトでは、イサリーズを選択する際に適した組み合わせと言えます。
No.5は風、移動、調和のルーンが高く、前衛の戦士向きの基本能力値となっています。後述のカルトでは冒険者オーランスやストーム・ブルを選択する際に適した組み合わせと言えます。移動か調和のルーンを死のルーンに置き換えると、基本能力値も変わらないのでバービスター・ゴアに適した組み合わせにも変えられそうです。
No.6は月、死、幻影のルーンが高く、前衛の戦士向きの基本能力値となっています。後述のカルトでは七母神を選択する際に適した組み合わせと言えます。

 

4.カルトを決める

次にカルトを決定します。
Wikiでは「バービスター・ゴア/Babeester Gor」、「アーナールダ/Ernalda」、「フマクト/Humakt」、「イサリーズ/Issaries」、「冒険者オーランス/Orlanth Adventurous」、「ストームブル/Storm Bull」、「七母神/Seven Mothers」の7つのカルトが提示されています。
このうちバービスター・ゴアは女性専用のカルトとなります。
七母神はルナ・ターシュ出身のキャラクター向けだよ、とあります。

4.Cult

 

「ルーン/Runes」で記された2つのルーンに、それぞれ+25%を加算します。ただし、100%を超えることはできませんし、パワーとフォーム・ルーンは最大でも99%となります。
パッションは提示されたものから1つを選択し、60%で新たに獲得するか、これまでに獲得したものと重複していれば+10%します。
「カルト技能/Cult Skills」はこれまでと同様に、技能値に加算します。
ルーン呪文/Rune Spells」と「精霊魔法/Spirit Magic」で指定された魔法を修得しているものとして、魔法の欄に転記します。

5.冒険者をカスタマイズする

最後に冒険者をカスタマイズし、あなただけの冒険者にしましょう。

まずは技能のカスタマイズですが、
4つの技能を選択し、それぞれに+25%
5つの技能を選択し、それぞれに+10%
技能分野修正含めて技能値は100%が初期上限値となります。オーバーした技能があれば、100%になるよう過剰分を破棄します。

知名度/Reputation」は貴族と司祭は15%、戦士は10%、それ以外は5%が開始値となります。

5. Customize your Adventurer

 

あとは名前を決めてと、共通の初期装備品を書き写して終了です。

コアルールと比べると?

Wikiを用いたキャラクター作成は、簡易的な作成方法です。
基本能力値とルーンの決定方法が異なっていることは先に触れましたし、職業やカルトの選択肢が異なることも予想が付いたと思います。
他にも、「家族の歴史/Family History」で直近三世代が経験した出来事を決めたり、「一族の秘宝//Family Heirlooms」で特別な品々を手に入れたり、細かな点で異なるルールが適用されます。
やっぱり、コアルールの翻訳出版を期待してしまいますね~