ウィザー日記 改め ホビー日記

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グローランサの魔法_呪付

RQGの基本ルールに掲載されている魔法体系は「精霊魔法」、「ルーン魔法」、「魔道」の3種類です。
「呪付/Enchantment」はそれらの魔法体系に共通した概念となります。

呪付とは?

エンチャントメント (Image Creat by Bing)

魔法効果を永続化させる魔術的装置「呪付 (Enchantment)」です。
通常は物質的な器物、生物の身体部位、地面などの土地に対して施されます。それらの物体にルーンを描き、対価となるエネルギーを注ぎ込むことで呪付が作られます。

大抵の場合、対価となるエネルギーは術者の【POW/精神力】能力値です。

ポーションのような消耗品ではないマジックアイテムのこと、とイメージすると大体あっていると思います。

呪付の実践者は?

様々な種類の呪付が存在しますが、対応した呪文を使用する必要があります。これらの呪文の多くは、魔法の専門家であるシャーマン、ルーンプリースト、ソーサラーに伝わっています。
特別な呪付アイテムはカルトの秘伝であることも多く、そのようなアイテムは貴重なものとなります。

対価となる【POW/精神力】を捻出する必要がありますが、ルーン・カルトのメンバーはルーンポイントの獲得、シャーマンはフェッチのPOW向上など、他の用途でも消費することが多いため、呪付アイテムの製作は慎重に検討される行為です。

 

呪付は役に立つの?どんな呪付があるの?

はい、非常に役に立ちます。一般的な呪付アイテムには以下のようなものがあります。

呪縛呪付(Binding enchantment):異界の存在である精霊を物質界に留める呪付です。精霊を封入する器のようなもので様々なメリットがあります。詳細は『呪縛した精霊を使役する』を参照ください。

魔力封印呪付(Magic Point Enchantment):マジックポイントを一定量蓄えておくことができます。マジックポイントの自動回復機能はついていないので、都度チャージする必要があります。瞬間的に大量のマジック・ポイントを消費する魔道師にとって馴染み深いアイテムです。

呪文封印呪付(Spell Matrix Enchantment):対象となる呪文の魔法体系によってもたらされる恩恵は異なります。
精霊魔法の呪文封印;呪付アイテムと接触している間、封じられている精霊呪文を発動することができます。
ルーン魔法の呪文封印;呪付アイテムと接触している間、封じられているルーン呪文を1回だけ発動することができる。発動成功率は[使用者のPOW x 5%]となる点が通常とは異なる。呪付アイテムは適切な寺院で適切な礼拝儀式を行うことで、再チャージすることができます。
魔道魔法の呪文封印;RQGコアルールの範囲では別ルール「呪文の書き写し(Inscribing Spells)」に統合されたため、対象外となりました。

 

具体的な呪付アイテムの例

スターターセットの冒険者たちが保有しているアイテム。

《治癒2》の呪文封印具であるベルトのバックル:ヴォストールの所持品
《魔の矢2》の呪文封印具であるコンポジットボウ:ナゼムの所持品
《筋力(2)》の呪文封印具である巻きつくサーペントの金の腕輪:ヴァラコスの所持品
《魔術発見》の呪文封印具である、とさかのついたドラゴニュートの小さな石像:ソラーラの所持品。「使用には1ルーンポイントが必要」と書かれているが、コアルール準拠だと不要になります。