ウィザー日記 改め ホビー日記

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PathfinderRPG コンバットマニューバ判定

モンクについて書こうと思いましたが、先にコンバットマニューバについて触れておくことにします。

PathfinderRPGではコンバットマニューバという処理で、様々な戦闘時の行動オプションを簡単に判定できるようになっています。コンバットマニューバ判定は攻撃ロールの一種であり、攻撃ボーナスの代わりにコンバットマニューバボーナスを基本に、アーマークラスの代わりにコンバットマニューバディフェンスに対して有効だったか判定することになります。
D&Dでは何ステップもの手順を踏んで行った複雑な戦闘オプションが、コンバットマニューバ判定で1発処理となるのでとても簡単に判定が可能になりました。

特技を持たない普通のキャラクターがコンバットマニューバを選択すると対象からの機会攻撃を受け、その反撃で受けたダメージだけコンバットマニューバディフェンスにボーナスを得ることができます。
これは機会攻撃ができたとしても、満足に反撃ができない非肉体派のウィザードには困ったルールです。ウィザードが呪文発動に必要な焦点具を破壊されたり、危険が増えました。

コンバットマニューバボーナス(CMB)は

基本攻撃ボーナス+STR修正+特殊サイズ修正

となります。特殊サイズ修正はACへのサイズ修正の正負を逆転させたものです。
コンバットマニューバ判定は一種の攻撃ロールですので、武器熟練を含む特技のボーナス、転倒している対象への近接攻撃ロールへの+4ボーナスなど攻撃ロールへの修正は全て加算されますし、視認困難などによる攻撃失敗確率も影響します。


対して、コンバットマニューバディフェンス(CMD)は

10+基本攻撃ボーナス+STR修正+DEX修正+特殊サイズ修正

となります。足すくみ状態などACにDEX修正を加算できない状態では、同様にDEX修正を加算することはできません。
鎧ボーナス、盾ボーナス、外皮ボーナスはCMDには影響がありませんが、状況ボーナス、反発ボーナス、回避ボーナス、洞察ボーナス、士気ボーナス、不浄ボーナス、清浄ボーナスをACに受けているならばそれを加えることができます。


例えば
ファイター3レベル、STR16、DEX14、《武器熟練/ロングソード》、フルプレート(鎧AC9)、ヘヴィシールド(盾AC2)の場合、CMB=+7、CMD=18/足すくみ時16、AC=23/足すくみ時21となります。
ローグ3レベル、STR14、DEX16、チェインシャツ(鎧AC4)、《回避(回避AC+1)》の場合、CMB=+4、CMD=18/足すくみ時14、AC=18/足すくみ時14となります。
上記の例の場合、ファイターはローグに対して普通に攻撃した方が機会攻撃を受けない分だけ有利ですが、運良く足すくみで機会攻撃を受けない状態ならば、足払いのコンバットマニューバで転ばせておくのも良い手です。
逆にローグからすると、まともに正面から攻撃してもろくに攻撃は成功しません(出目19以上必要)。誰かが機会攻撃を誘発した後ならば、出目14で成功するコンバットマニューバ判定の方が勝機が見出せます。


単純に殴り続ける以外の戦闘オプションが有効になることで、戦闘の処理を重くしないで幅を広げてくれています。
モンクにとってはかなり重要なルール変更なので、とりあえず概要を記載しました。