実際にプレイしてみての感想です。
全体としては、意外とバランスは良いです。
各論の感想として、まずはパワーダイスと魔力の傾きについてです。
■パワーダイス
パワーダイスが4d6、最大24個と度派手に大盤振る舞い。
通常版の2d6よりも確率的な分布はより平均値に密集して、安定したパワーダイス発生で安定しました。
カタクリズムスペルが魔力の暴走では自動発動しないし、ディスペルスクロールで自動解除もできないため、パワーダイスとディスペルダイスの使い方は駆け引き要素が大きくなります。
■魔力の傾き
また、「魔力の傾き」は非常に重要なルールです。
ルーレットを回して、とまったマスに指定されている魔法体系は、魔法発動判定にボーナスを得られます。
1/8の確率しかない八大魔法体系は+5ボーナス。
2/8の確率の多くの副次魔法体系は+4ボーナス。
4/8の確率の至高/暗黒の魔法体系は+3ボーナスとなります。
難易度20や25の派手なカタクリズムスペルを発動させるためには、このボーナスが重要な役割を持ちます。
「神秘の柱」を支配しているとこのルーレットの針を時計回り/反時計回りに1d3マス操作できること、そしてルーレットの連続した並びを考慮するのがキモ。
エンパイアでウィザードを編成するとき、「金属」「光」「獣」「焔」をそれぞれ1名ずつ入れておけば、これらの4系統は連なっているので4/8の確率で自軍のいずれかのウィザードが強化されます。魔力の傾きの操作を考慮すると、実は90%以上の確率で連なる上記の4つの魔法体系のいずれかが選ばれることになります。
ディーモンやウォリアー・オヴ・ケイオスで「ティーンチ」「ナーグル」「スラーネッシュ」を全てそろえても、同様に90%以上の確率でいずれかのマスにルーネットが止まる計算になります。
オークの場合、グアーグの該当するマスに挟まれるマスが「死」「影」になります。アズハッグを入れて「死」の魔法体系を選択したり、バウンドモンスターのダーク・エミッサリーで「死」「影」を得ることで、4連続のマスを得るので同様のことが可能です。
トゥームキングのネフェキーラの該当するマスは「光」と「死」となるため、選択可能な領域が大きく重複してしまいます。黒のアーカンって、使える魔法体系なんだったかな?
自分のアーミーの魔法体系のマスと補完しあう魔法体系を使えるウィザードを、妖術同盟やバウンドモンスターから迎え入れると派手に魔法を使えますよ。