ウィザー日記 改め ホビー日記

徒然と趣味のことを綴る雑書

【RQG】セッション記録1、1617年/海の季/オールマース氏族

 

 

【00】シナリオの舞台設定、オールマース氏族について

オールマース氏族に帰還した冒険者二人、出迎える一人。
冒険者以外でもスターブロウの反乱で追放されていた者たちが、追放期間を終えて帰還することも増えている。

オールマース氏族は人口約800名程度
開拓者コリマーとヘレヴァの次男によって設立された歴史ある氏族
この氏族は他の黒い槍の氏族と婚姻、カルト、伝統によって密接に結びついている
星の火の屋根山脈で牛や羊を飼い、低地の谷で穀物や葡萄を栽培している
ちなみに、他のオリジン氏族はアーナールドリ氏族、アルノールの子ら氏族、コンタソス氏族、そしてゼノスの子ら氏族。


オールマース氏族の主な居住地は「オールドマン村」、アーナールドリ氏族との境界近くにある
部族の中心地クリアワイン砦までは約5km程度、早馬ならあっという間の距離
氏族のテリトリーは広いが、居住地はナイミー渓谷沿いに集中している

オルマース族はしばしば "啄木鳥の氏族 "と呼ばれる
他の黒い槍の氏族と同様、赤毛の啄木鳥は彼らにとって神聖なものであり、彼らのワイターは氏族の土地にいるキツツキのうちの1匹と結ばれている
族長の“嵐の声”が氏族を統率し、ワイターと会話する
この氏族は、彼らが住んでいる場所から "星の火たち"、"秘密の守り手"とも呼ばれることがある
星の火の屋根の反対側に住むリスメルダー族のグレイドッグ氏族と長年のライバル関係にある

 

【01】1617年 海の季の日常

多くの農夫が耕作地で犂を引いて種まきに取り掛かっている。
氏族の家畜である羊に、新鮮な牧草を食わせるため、牧夫たちは村から羊を集めて、星火の山の高い牧草地に向う。
商人たちが仕入れのために村に立ち寄ることもある
冬の間に女たちが機織りで作った布、男たちが作った細工物、それらは一度氏族の長が集めて、まとめて商品と交渉する
そして、冬眠から目覚めたクマ、飢えたイノシシなど大型の獣が村を荒らさぬように、狩人が野に入っていく
男たちは民兵として戦う訓練を受けているが、この時期は忙しく働く者が多く、その中でも戦闘訓練を行っているのは、職業戦士くらい

 

狩猟の技

農作地を荒すイノシシを仕留めるため、狩人として生計立てるため、それ以外にもスポーツ感覚で加わる者も

・追跡
・隠れ身
・視力
・射撃武器
・穏やかな死
冒険者3名はイノシシ狩りに挑戦するが大きな成果は出せず

 

合戦演習

となりのアルノール氏族との合戦演習、氏族に戦士として仕えている者以外に、民兵として訓練に参加するもの、スポーツとして参加するものも

・合戦
・騎乗
・近接武器
・盾
・応急手当
冒険者3名は攻めて役として訓練に参加するが、成果は出せず

 

交渉者

氏族から織った布や細工物を仕入れたいと商人が立ち寄る
交渉役としてイサリーズの信徒が商談の場に呼ばれる
・ヒョルトの慣習
・ヒョルト語会話
・交易語会話
・商談
・魅了
⇒交渉巧者のエルマランティのみが参加し、熟練の商人に圧されることなく立派に商談を取りまとめる

 

 

【02】遺品調査

本編の導入、氏族の酋長からの命令

・追放先のグレイズランドで死亡した戦士の遺品が持ち帰られる
・近親者は亡くなっており、遺品は氏族の共有財産として引き取ることになった
・遺品は氏族の輪の預かりとなり、調査が進められていた
・遺品の中に「古びた羊皮紙」が紛れていた。西方文字で記されたメモのようで、何と書いているか氏族の輪で読めるものがいなかったため、冒険者が呼び出される
( わざわざランカー・マイの賢者に高い報酬を支払うのは躊躇われた様子)

 

直接は語られない事実(ゲームマスター用メモ)

・サーター王国がルナー帝国に敗れた際、王国の財宝は帝国軍によって奪われ管理されることになった。
・その戦争には傭兵も加わっており、略奪した財宝を着服しようとした者もいた
・カルマニアより参戦したある傭兵騎士たちは、私腹を肥やすため、輸送途中に一部の略奪品を抜き取り、隠すことにした
・ルーンゲート攻略戦に参加していた傭兵騎士は、星の火の屋根の中腹にある洞窟の1つに目をつけた
・洞窟は天然のものに見えたが、実はドラゴンパスを開放するために西方から来たアーカットが逗留した洞窟であり、アーカットが配下のために残した地下施設に繋がっていた
・カルマニアの騎士は地下施設に略奪品を運び入れ、後日回収しようとした。
・この秘密を守るため、カルマニアの傭兵騎士は、作業に立ち会った雑兵たちを口封じに殺した
・だが、運悪く急な任務のためサーターを離れることになり、隠した財宝を回収することが難しくなった。

 

残されたメモの解読

西方文字の読み書きを複数回判定し、成功した回数に応じて情報提供

まずは概要把握として5回分の判定
・羊皮紙に書かれた内容はカルマニアの傭兵騎士、鉄剣のビジャンという人物らしい(歌唱またはサーター地域知識の効果的成功以上に成功すれば、ルーンゲート砦を攻めたルナー帝国の軍勢の中に、鉄検のビジャン率いる傭兵団もあったことを知ることができる)
・書かれた時期は前半と後半で異なり、前半はルーンゲートが攻め落とされた頃か1602年頃の出来事がメモ書きとして淡々と記録されている
・後半は1616年頃、ルナー帝国のカルマニア領からグレイズランドへの旅の記録
・前半を読み進めると、ルナー帝国のサーター侵攻のおり、傭兵騎士として部隊を率いて従軍していたことがわかる
・後半を読み進めると、傭兵部隊を失い、再起を図るため過去隠した財宝を回収するためドラゴンパスに戻ってきたことがわかる

⇒実際のセッションでは4回分成功、最後の部分は解読できず

次に5回判定、詳細を読み込む
・星の火の屋根の中腹の洞窟に物資を隠したこと、隣のエンヒル氏族とオールマース氏族のテリトリーの境あたり、あまり氏族の者が普段は近づかないあたりと目星は付けられる
・洞窟に巣食っている獣を退治したこと、荷運びと道案内の者たちが負傷したが、死者は出なかったこと。〈動物知識〉に成功すれば、その獣は岩トカゲ(人間よりも大きくなり、腐肉を漁りくらう、多いと十数匹の群れを成すという生態も知っている)
・洞窟の奥で予想しなかったものを発見したこと、知的探究心が刺激されたが危険を犯すことは避けたこと。
・運び入れた物資を隠すため、魔法を仕掛けたこと、合言葉は蛮族ではわかるまい、と自画自賛
・秘密を守るため、適切な処理を行い、腹心たちにも秘密を守らせる誓いで縛りをかけたこと

⇒実際のセッションでは5回分全て成功

 

一行は氏族の輪より、洞窟の所在、そこに隠されたものがあるか、調べるよう命じられる。
また、物資がどのようなものかによるが、氏族の財産として持ち帰ることになる
氏族のメンバーとしての労働奉仕となるため、現金報酬などを得ることはできない
ただし、慣習としては、一度全てを氏族に収めた後、その何割かが活躍に応じて分け与えられることを期待してもよい、ということは伝えてモチベーションは維持

 

【03】洞窟の入口を探して調査へ

海の季は春であり、降雨の多い季節。
オールドマン村を出た冒険者一行は、星の火の屋根へ向かい、山の中腹に存在する洞窟をいくつか調べていくことになる


メモを解読したことで、ある程度目星をつけているが、目当ての洞窟の入口は非常にわかりにくく、何日もかけて調べる必要があるかもしれない

非常に難しい作業となるので、-75%ペナルティを受けた〈追跡〉判定
成功すれば、非常に巧妙に隠された洞窟の入り口を探し当てることができる

 

失敗すると、以下の遭遇が1日ごとに発生
・岩場で強風に襲われる。〈生存〉技能判定に成功すれば、風を避ける場所を探して退避できる。退避できなかった場合、〈登攀〉判定を3回行う。ファンブルが出ると岩場から滑落、5メートル落下で2D6ダメージ
・からっと晴れるなか、飢えたヒグマとの遭遇。動物精霊に憑依された精霊憑きのヒグマ
・エンヒル氏族の牧夫たちとの遭遇(羊200匹と牧夫4名)。太陽馬エルマルを崇拝する変わり者たち。同じコリマー部族だが、後から加わった外様氏族。現コリマーの部族王に律儀に忠誠を誓い続ける融通の効かない連中。
・大雨で体を冷やしてしまう。〈生存〉技能判定に失敗すると、風邪を引いてしまうかCONの5倍判定。
・飢えた岩トカゲの群れ(2D3体)との遭遇、岩トカゲの足跡を辿ることで自動的に洞窟を探し当てる

 

実際のセッションでは追跡判定を2回目でクリア
強風に襲われるものの、全員が〈生存〉判定に成功したので大事には至らず
用意しておいたイベントはほとんど使われることなく、洞窟の内部へ

【04】洞窟の調査

いわゆるダンジョンシナリオであり、その前半パートは天然洞窟である。

天然洞窟部分の遭遇

概要:自然洞窟部分
・固い火山岩からなる洞窟。
・高さは低いところで1メートル程度だが、全体的には3メートルぐらいの場所が多い
・大型動物/ロックリザードが多数生息している。洞窟にたどり着く前に岩トカゲとの戦闘を終えているならば、洞窟内にはより小さな個体しかおらず、戦闘は省略する。そうでないならば、2D3体の岩トカゲと(1)の部屋で遭遇となる。

 

(1)ロックリザードの巣穴ラグビーボールほどの大きさで岩トカゲの卵が産みつけられている。
(2)人払いのまじない。〈人〉ルーン判定に成功すると、この先に進むことを無意識に選択肢から外してしまう。逆に〈獣〉ルーンに成功すれば、直感的に人払いの呪いの影響を受けていることに気が付き、先に進むことが出来る。
(3)殺された雑兵の遺体。10年以上前に殺された男たちの白骨死体、数にして10名分。革鎧や槍はボロボロ。獣ではなく剣のような武器で殺害された遺体が、トカゲに喰われたりいろいろあって骨になった。
特に怨念強かったものがゴーストと化している;POW10、精霊戦闘50%、精霊戦闘ダメージ1D6、精霊呪文;筋力(2)
※もしも、鉄剣のビジャンがグレイズランドで死んだことを知り、真相を伝えてあげることができれば、精霊戦闘なしで成仏させることも可能

 

セッションメモ

・ロックリザードとの遭遇戦、狩人ダシリカの弓、戦士ケンストレルのグレートソード、それぞれが活躍して次々と撃破。苦戦することなく撃退
・人払いのまじないも、獣ルーンが高い狩人ダシリカが惑わされることなく追加
・ゴーストとは精霊戦闘となるが、一般ルーン呪文の《精霊遮断》を使うことで危なげなく突破

 

【05】遺跡の調査

概要:遺跡部

・人口建造部分
・固い火山岩を削り作られた建造物部分。
・通路は幅1.5メートル程度、高さは2.5メートル程度。
・アーカットが残した地下施設


(1)儀式の間、魔法陣が刻まれている。持ち運びはできないが、魔力封印呪付によって30点のマジックポイントが蓄積できる。使用者条件として「命令」の魔道技巧を体得した者に限られるため、事実上は魔道師専用の支援装置。
(2)空き部屋。過去は宿泊施設だった痕跡があるが、寝台などは全て朽ちてゴミになっており、価値あるものは何も残されていない。
(3)武器庫。千年前の武器庫、魔力なき武器や防具は朽ちてしまって久しい。しかし、辛うじて残っている武器がある。
呪鍛された銀製のブロードソード:魔力封印呪付で10点のマジックポイントが蓄積されている。
(4)かつては非常に価値がある財宝が収められていた宝物庫。残念ながら、数百年前に何者かが略奪に成功し、価値があるもの、魔法の品は全て消え失せている
(5)書物庫の守護者。奥の扉を守護する自我を持った闇のエレメンタルデーモン。
(6)大きな木箱が10個ほど積まれている。15年前にカルマニアの傭兵騎士によって持ち込まれた横領品。青銅や銅のインゴッドなど、嵩張るが価値のある劣化しない資材が半分くらい占めている。残り半分はルーンゲート砦が攻め落とされたときに、略奪された品々。ひしゃげた腕輪、熱で半ば溶けた装身具など、かつてのルーンゲート砦の惨状を感じさせるもの。一度にすべてを冒険者たちだけで運び出すことは大変そうだが、氏族に報告すれば、かなりの貢献をアピールできるだろう。
(7)武器庫の守護者。青銅製のプレート鎧をまとい、短槍と盾を構えた番兵が2名、不動の姿勢で扉を守っている。中身は人間のスケルトン。マジックポイント20点で魔法に対する耐性が高いことを除けば、普通のDEX10スケルトン。
(8)破壊されたゴーレム。はるか昔に破壊されたため、一見すると石像が倒れて壊れたようにも見える。
(9)書斎。太古の英雄がひととき滞在した書斎。石壁にはいくつもの窪みがあり、綺麗に磨かれた石板が収められている。石板は全部で10枚。10kg程度の重さなので、持ち運ぶことは困難。西方文字で何かが記されている。8枚はルール上は魔道呪文を記したグリモア、魔道師にとっては貴重な知識。2枚は暗闇の魔道ルーンと召喚の魔道技巧を理解するのに役立つ心理が刻まれた研究書。部屋の一角には御影石製の書斎机と椅子が置かれている。

セッションメモ

・No.6の部屋は錠前があったものの、《通行》呪文で容易に侵入
・「一度にすべてを冒険者たちだけで運び出すことは大変そうだが、氏族に報告すれば、かなりの貢献をアピールできるだろう」と、シナリオの最低目的はクリア

・未調査の部分を時間が許す限り調べることに
・No.1の部屋の魔力封印呪付を試してみたり、いくつかの部屋を調べることでアーカット時代の遺跡という推測に行きつく冒険者たち
・No.5の部屋、早々に松明が《消火》で消され、光源を失い暗闇の中で暗闇のエレメンタル・デーモンと対峙。この遭遇戦では大苦戦
・No.7の守護者は物理的な武力を用いてアッサリと撃破

村に戻った一行は、氏族の長たちに報告。
相談の結果、物資は嵩張り重いため、簡単には運び出すことは難しいが、いざというときに備えて手をつけず隠したままにしておこう、という判断がされます

口止め料込みとして、報酬を得た後、経験チェックによる成長を行ってセッション終了となりました