グローランサってどんなファンタジー世界?
アーサー王伝説や指輪物語のような「中世ヨーロッパ風ファンタジー」ではなく、映画バーフバリやギリシア神話や封神演義のような「古代青銅器時代風ファンタジー」という表現の方がグローランサらしさを示していると思われます。
一般的なファンタジー世界では安価な鉄が日常で用いられていますが、グローランサでは鉄は魔術的な希少金属であり、日常では青銅や銅を用いています。
一般的なファンタジー世界では封建社会やより近代化された社会制度が見受けられますが、グローランサでは部族や氏族を単位とする文化集団や血族集団がより一般的です。多くの人々は部族、氏族、都市、神殿や寺院に忠誠を抱いています。
一般的なファンタジー世界では人間以外の異種族であるドワーフやエルフが冒険者パーティにいることは普通で、しばしばもっと特徴的な種族の冒険者も選択可能ですが、グローランサでは人間以外の異種族を冒険者として選ぶことは稀です。ドワーフやエルフなど多くの異種族は価値観や精神構造が人間とは大きく異なるため、共存する事さえ難しい緊張関係にあります。
魔法溢れる世界
グローランサの中心的なテーマは、人間と神、神話的世界と日常的世界の関係です。グローランサの住人たちは誰でも、宗教と魔法を受け入れています。神は認められ、体感され、世界に強力な影響を及ぼします。
グローランサで最も一般的な宗教的実践は、多神教です。個人の崇拝者は、自分が選んだ守護神と特別な関係を持っているかもしれませんが、他の神も認め、しばしば関係する神々も合わせて崇拝します。シャーマニズム、哲学的唯物論、神秘的な啓発など、他の宗教的慣行も存在します。
グローランサのほとんどの住人たちの魔法を修得し、自身の力のひとつとして使うことができます。主婦は火を起こす魔法や家族の怪我を癒す魔法を教わるかもしれませんし、農夫は開墾に役立つ筋力強化の魔法を教わるかもしれません、
魔法は、安全性の向上と生活のしやすさをもたらしますが、同じように紛争や戦争でも使われます。
グローランサでは、魔法は戦争において決定的な役割を果たします。司祭は稲妻を投げ、天から炎を呼び起こします。シャーマンはすべてを焼き尽くす炎の精霊を解き放ちます。グローランサでは兵士の人数という戦力差以上に、より強力な神と精霊がいる側が優位に立ちます。
もちろん、強力な魔法には相応の対価が必要となります。
まずはドラゴンパス地方からはじめてみよう!
グローランサは様々な魅力的な地域設定が作られてきました。東方のクラロレラ、西方のラリオスやフロネラ、北方のペントやペローリア、様々な地域が冒険の舞台として用意されています。
ただ、メーカーであるchaosium/ケイオシアム社による現行サポートは、ドラゴンパス地方をベースに進められています。
これからグローランサを舞台としたTRPGを遊んでみよう、と思う方はドラゴンパスについて調べてみると良いと思います。
おすすめのサイト
ルーンクエスト情報局:まりおん氏が運営しているサイトです。現在も不定期ながら情報更新が行われており、現行ルーンクエストについての情報も多く掲載されています。特に「新ルーンクエスト クイックスタートの日本語翻訳版の配布がスタート」は、これからルーンクエストを試してみようという方にはオススメです。
Gathering Storm --Glorantha Fansite--:コンテンツとしては2003年以前の古い情報が中心となりますが、日本語で情報収集するならばおススメのグローランサ・ファンサイトです。グローランサの神話や歴史、ドラゴンパス地方の中心となるサーター王国について詳しく紹介するコンテンツを読むことができます。
葦ノ葉さんのnote:そのまんまですが、葦ノ葉さんのnoteです。グローランサ関連の英語ファンジンの翻訳版をDrivethruRPGで広めるなど、積極的な活動をされている方です。