「ルーンクエストが翻訳出版されたらしいが、いろんな情報が錯綜していて混乱している」という人が多いようです。
そこら辺を紐解いてみましょう。
発売されたのはスターターセット
www.dlsite.com
2023年12月8日に日本国内でPDF販売されたものは、スターターセットと呼ばれるものです。
プロモーション用の表紙絵は女性戦士が奇妙なモンスターと相対している場面のものです。
主な内容物としては基本ルール、グローランサの世界設定入門、ソロクエスト、シナリオ集、4冊分のコンテンツ。加えて、ソロクエストやシナリオ集の対象となる地域の地図、すぐに遊べる作成済みのキャラクターシート(14キャラ分)となります。
まだ発売されていないのはコアルール
現Verのルーンクエストのフル版ルールを含んだ、コアルールとなる「RuneQuest - Roleplaying in Glorantha -」は別商品となります。
表紙絵は無数の冒険者たちが雷雲を背景に描かれているものです。
ニュースリリースで最初に報じられた際、コアルールの方の表紙絵で紹介されていたため、情報が錯綜しているのだと思います。
実際にはコアルールには「敵役となるモンスターたちのデータ」と「シナリオ」が含まれていないため、この1冊だけではすぐに遊べない、という欠点があります。
スターターセットの基本ルールに加えて、「キャラクターの作成」「より具体的な成長」「プレイヤー向けの各種カルトの基本データ」「各種魔法の詳細データ」「ドラゴンパス地方の様々な情報」などが含まれています。
日本国内でルーンクエストを再スタートする際、すぐに遊べることを優先し、今回はコアルールよりもスターターセット翻訳を優先して先に販売開始となったものと思われます。
コアルールの次に欲しいのは…
「グローランサ動物誌」とも「ビスティアリ」とも呼ばれているクリーチャーのデータ集です。
ゲームマスターがシナリオを自作したり、召喚系の魔法をフル活用する際には欲しくなるルール集です。
最低限ここまでは翻訳出版を続けていただきたい、と切に願うところです。
シナリオは意外と充実している!
メーカー公式のシナリオ集は世界設定集を兼ねたものが展開されていますが、それとは別に「Jonstown Compendium」というプログラム体制でシナリオ集などが販売されています。
そのプログラムを通じてDriveThruRPGには既に5冊以上のシナリオ販売が始まっています。
無償配布のシナリオもあるでよ
すぐに遊ぶのであれば「ガラガラ風」という公式シナリオが翻訳公開されています。
また、クイックスタートルールに付属する「壊れた塔」も入門用として良いシナリオなので、オススメです。