■アンダーダークの概要
アンダーダークは地図に記すのが難しい世界だ。無数の地下通路網は地表世界の地下に広く、深く、張り巡らされている。幅が何千フィートにも膨らんだ洞穴になっている場所もあれば、ハーフリングでさえ通れないくらい狭くなっている場所もある。最大級の洞穴はしばしば、地上世界のように、丘、谷、地下川、湖を有している。それらが立体的に繋がっているので、地図にするのは容易ではない。
アンダーダークは暗闇の世界だ。発光性の菌糸や苔類を除けば、天然の光は無い。多くの原住クリーチャーは暗視や擬似視覚などでこの暗闇に適用している。太陽光に弱いクリーチャーが大手を振って歩き回る危険な世界だ。
アンダーダークは食料と飲水が乏しい世界だ。多くの自生植物は毒性を持ち、食用には適していない。他の生物を捕食して生きているクリーチャーが大半である。水場は少なく、もしあったとしても、そこはクリーチャーが集まる場所のため熾烈な狩場となる。
アンダーダークはそこにあるだけで危険だ。自然に風が吹く事が無いため、有毒がガスが溜まっている場所もあるだろう。天井や床が崩落して生き埋めになるかもしれない。迷うだけで死に至ることすらありえる。
■アンダーダークの階層
アンダーダークは3 つの階層に分かれている。
アンダーダーク上層は地上に近い。その住民は地上種族と緊密に関りあっている。ドワーフの地下王国、ゴブリノイドの巣窟など、地上世界とアンダーダークをつなぐ接点である。
アンダーダーク中層の住民は、地上種族を奴隷とみなす傾向が強い。ドラウの都市国家などがその代表である。
アンダーダーク下層は異形が支配する極めて奇妙な世界である。イシリッドのような異様な社会や文化に満ちているのである。
それそれの階層には独立都市、町、要塞が何百も散らばっている。
噂
ドラウの居留地など一部の場所には、自生する菌糸類や苔類の発する自然のエネルギーが障壁として働き、念視や瞬間移動を阻害することもあるという。
■アンダーダークの住民
アンダーダーク全体を統一する地下政府は存在せず、様々な支配権に基づく個々の都市国家が点在している。都市国家は独裁制、魔導制、女家長制、君主制、神権政治、など様々な支配形態がある。アンダーダークの経済で流通しているものは、武器や鎧、珍品、魔法、奴隷、木材などである。多くの土着民族の倫理観は、悪属性や混沌属性に向かう傾向にある。善属性は稀である。
アボレス:アンダーダークの光無き水域を支配する異形。
ビホルダー:アンダーダークで恐れられる“眼の暴君”。
デロ:狂気に侵された人攫い。
ドラウ(別名ダーク・エルフ):アンダーダークで最も大きな勢力のひとつ。蜘蛛の女神ロルスを守護神とし、裏切りと陰謀に満ちた女系社会を持つ。
フックホラー/Hook horrors :
クオトア:
マイコニッド/Myconids (Fungus-men):