中学入学したときに、席が近くて知り合った。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
適当に部活を決めるとき、たまたま同じ化学部を選んだ。
話したら、見ているアニメや、ジュブナイル小説で気に入ったものを紹介しあった。
TRPGを始めるとき、一緒に始めた。
放課後に帰り道、バカみたいな会話が盛り上がり、軽く1時間くらい駄弁ってた。
後期レイズナー見て、面白そうだと部室の木製椅子をバラシてトンファー作って、振り回して遊んだりもした。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
トラベラーでは、交易船の設計を楽しんでいた。
赤箱青箱D&Dを始めたころ、奴はシーフを担当していた。
鬼畜のようなルールバランスで、罠にかかってよく死んでいた。
しょっちゅう自宅にも遊びに来ていたし、奴の家にも遊びに行った。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
オカンが名前を憶えているオレの友人はたぶん五人くらいで、最初に名前上げられるのはヤツだ、未だに覚えられているのだから、本当によく遊びに来ていたのだろう。
進学した高校も一緒で、クラスもまた一緒だった。自然、TRPGやボードゲームをするための部活や同好会を探し、一緒に入った。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
戦国大名を遊んだり、いろいろ遊んだ。
高校で知り合った仲間も増えたが、いつもヤツもいた。
同好会を部活に昇格させて、部費でルールブックを買う企みの共犯者にもした。
さすがに大学進学先は別々になったが、趣味の繋がりは途絶えなかった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
ルーンクエストのリプレイ同人誌も一緒に作った。
将来、どんな仕事に就きたいか、話し合うこともあった。
奴は図書館司書になりたくて仮面浪人して希望校に進んだ。結局図書館司書にはなれなかったが。
成人式の日、中学時代の仲間で集まって酒を飲んだ。もちろん、その時にもヤツはいた。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
20年もののジンを飲んで、うまいうまいとよく飲んだ。
思えば、あの頃が一番酒を飲んでいた気がする。
徹夜でTRPGをやったりもした。
軽井沢のTRPGコンベンションにも一緒に行った。
社会人になった直後、一二年は生活のサイクルが定まらず、なかなかTRPGで集まれない時期もあった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
顔を合わせないメールやBBSでのコミュニケーションに不慣れなころで、微妙にかみ合わない時期が少し続いていたかもしれない。
仲間たちが社会人として落ち着くまで数年は、そんな感じだった。
「毎月第三土曜日に集まってTRPGを遊ぶ」という周期が出来てくると、また昔のように遊ぶようになった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
習慣化とはすごいもので、それが20年以上続いている。
最初のころは仕事や私生活のことも話すことも多かったが、結婚する奴が出てくると、たいていは子供絡みの会話だった。
オレが結婚したとき、軽井沢まで駆けつけて参列してくれた。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
その後も、毎月オレの家に遊びに来てくれた。
娘が生まれた直後は少し控える時期があったが、TRPGがやりたくてみんな集まった。
毎月、オレの娘のために手土産を持ってきてくれた。
娘が憶えているオレの友人は、やはりヤツが筆頭になった。
アナログホビーの店、ミスター・フィールドが開業した頃、TRPGの会場は自宅からそこに移るようになった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
ほぼ毎月遊んだ。
娘の誕生月には手土産をマメに持参することは途絶えなかった。場所が移って顔を合わせることが少なくなっても、奴は俺の友人として、嫁や娘に忘れられることは無かった。
数年がかりのTRPGキャンペーンをいくつもやった。いつも、その中にヤツはいた。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
お互い年を取ると、それなりに老化も感じていたが、テンションは中学の頃のまま変わらなかった。
楽しい趣味の場を壊さないため、気を使ってくれていた。
もちろん、人生楽しい趣味の時間ばかりじゃない。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
仕事で辛いこと、体の不調、いろんなものが溜まっていることを察するくらい、大人になっていた。
みんな、愚痴はこぼすことは無くなってた。
みんな大人になりすぎて、ぶちまけることができなくなってたのかもしれない。
先月、数年がかりのTRPGキャンペーンが終わった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
Kingmakerキャンペーンを、みんなでやり遂げた。
ブレードバリヤーをぶっ放す神官コスタは最高にクレイジーで、いいキャラクターだった。
次はルーンクエストのキャンペーンをやろうぜ、と約束をした。
年賀状にも、馬鹿みたいに同じことを書いた。
くそったれ!
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
認めたくない。
認めたくないが、それが最後だった。
もう奴と遊ぶ機会は無い、すくなくとも俺があの世に行くまでは。
ああ、くそったれ、なんてことだ。
もう、アイツとバカ騒ぎができない!
くそったれ!
面と向かってはこっばずかしくてそう呼ぶことは無かったが、奴はオレの親友だった。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
こんなご時世だから、葬儀で最後の挨拶もできやしない。
さすがに同じ年の親友が、いきなり亡くなるなんて思ってもなかった。
くそったれ!
いいとしした大人だから、こんなことを大声で叫ぶこともできやしない。
— カシワのクマ (@Wiz_Tonokuma) 2021年1月14日
食っていくために仕事もやってくる。
だから、ちょっと心を整理するために、仮面の世界で叫んでみた。
ただ、それだけのつぶやきだ。
ああっ、天界に幸多からんことを。