ウィザー日記 改め ホビー日記

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【RQG】セッション記録4、1626年/火の季/エンヒル氏族

セッション実施日:2021/7/17

 

▼プレイヤーキャラクター

祈祷師助手のセイレイ:ダーカ・ファールを信仰する祈祷師見習い。エンヒル氏族の祖霊を祭る祈祷師に仕えるシャーマン候補。暇あれば祖霊召喚を行い、協力的な祖霊とのコネ作りに勤しむ日々。

仮免司祭のユーレイ:オーランスを信仰するゴッド・トーカー。前回の冒険でルーンプリーストとなる資格を満たしたが、正式な叙任とお披露目は大聖祝日に執り行おうということになり、ゴッド・トーカーの仮免許司祭として活動中。

 

NPC

死神剣士 ケサギ:フマクトの戦士。加護として「アーマー超えたダメージ2倍」を得た殺人マシーン。その代わりに「腹部に防具着けない」「右足に金属鎧着けない」「死の週には肉を食わない」「フマクト信徒以外はすべて疑う」という制約を課せられている。

(仮)イェルマリオの傭兵戦士:セイレイがエスロリア女王国でサマスティナ女王の元で、グレイズランドの騎馬軍団と戦ったノチェット包囲戦を共にした戦友。

 

▼セッション概要

1626年火の季
前半パート、火の季の風物詩である“牛泥棒”をやってみよう。
後半パート、歴史的な出来事である“女王たちの戦い”に参加してみよう。


▼セッションメモ

よくばり二本立ての内容を一日で遊び倒したセッションです。
今回は市販シナリオ流用ではなく、状況に合わせた自作シナリオを展開。

 

▼セッション内容の忘備録

間幕劇1/風のエレメンタルを捕獲!

・前回シナリオで獲得したエレメンタル呪縛呪付アイテムを活用するためオーランス寺院へ向かうユーレイ
・嵐の声(オーランス司祭)に協力してもらって大型エレメンタルを召喚、カルト精霊支配の魔法は無事効果を発揮

GMでは、エレメンタルの能力値は君自身で振って決めてね~
仮免司祭ユーレイ:一発振りですか、しょぼい能力はイヤだなぁ・・・コロコロッ、STR28、HP28、POW19です
GM平均よりは少し低いけど、十分な脅威だな

 

間幕劇2/シャーマンを目指す者

・評判を着々と高めて英雄候補としても注目されるセイレイへ、師匠からも支援
・精霊戦闘で役立つアイテムを生前分与としていただくことに

 

GMでは、〈忠誠/祈祷師の師匠〉のパッション判定に成功したら前回の活躍を評価して支援してあげるよ
祈祷師助手セイレイ:コロコロッ、ふぅ、ギリギリ成功でーす
GMでは、師匠から枝や革で作られた盾のような装飾物を授かります。精霊戦闘で受ける魔力ポイントへのダメージを2点軽減するお守りですね。ただし、その効果を得るためには左手でそれを掲げる必要があるので本物の盾は併用できなくなるよん。
祈祷師助手セイレイ:精霊戦闘は意外と相打ちになりやすいから、その軽減効果は助かりますな。



場面1/周囲の期待に応えてユーレイ、牛泥棒の発起人となる

・自分の領地を運営管理する貴族でもあるユーレイ、民兵の訓練を兼ねて牛泥棒を決意
・〈憎悪/グレイドッグ氏族〉の情熱に従い、お隣のグレイドック氏族を狙って参加者を集う
・氏族長に許可を求めるが、〈雄弁〉判定は失敗し・・・

仮免司祭ユーレイ:ぐはっ、氏族長は納得してくれない?
GMうーむ、アップランド湿原のアンデッドと戦う同盟者でもあるので、公認はしたくないみたいだめ。それでは「ユーレイよ、それは駄目だ。それは置いて起き、疎遠になっている遠方の従兄弟に挨拶してくるのはどうだ?」
祈祷師助手セイレイ:あっ、公認はしてくれないけど止めはしないのね。
仮免司祭ユーレイ:何かあったときは完全に自己責任だが、元からそのつもりなんだからイイっしょ。

 

場面2/グレイドッグ氏族に密かに侵入して牛囲いを突破

・今回のセッションでは以下の技能判定を適時行って牛泥棒を実施
〈地域知識/サーター王国〉・・・グレイドック氏族のテリトリー内の地理を把握しているか
〈習慣/ヒョルトの民〉・・・牛泥棒にまつわる慣習を把握しているか、禁止事項を犯さないように注意できるか
〈隠れる〉・・・見張りの者たちに見つからず潜伏できるか
〈忍び歩き〉・・・見張りの者たちに気付かれず牛の群れに近づけるか
〈農場〉または〈放牧〉・・・牛の群れをはぐれさせず誘導できるか

祈祷師助手セイレイ&仮免許司祭ユーレイ:コロコロッ、だいたいの判定は成功だよ~
GM失敗した判定もあるけど、効果的成功で補い合ったことにして・・・コロコロ、コロコロッ・・・ちっ、発見できんわ
仮免司祭ユーレイ:うむ、オープンダイスだとある意味安心できるわ、見つかっていない今のうちに牛をどんどん集めよう
祈祷師助手セイレイ:ちなみに、何頭ぐらいを奪えたら成功なんだろうか?
GMあまり、そういう基準は見た覚えがないな。まぁ、某シナリオで100頭を数人で盗んだ連中はすごかった、と考えるとして・・・今回は若者たちも率いて7名で実施しているので、50頭盗めれば大成功かな。隣氏族だから途中で他氏族に分け前取られる出費も無いし、1割を氏族長にピンハネされても十分な収穫になるでしょう。
仮免司祭ユーレイ:一応みんなにも言っておくか。「ああっ、地面に放たれている牛がたくさんいるな。もっと良い牧草地に連れて行ってやろう。うむ、これは盗みではないぞw」
祈祷師助手セイレイ:詭弁だけど、オーランス人の感覚としてはこんな感じなんだろね。


場面3/グレイドッグ氏族より抗議の追跡者

・見事な腕前で牛を持ちかえり、だれも傷つけることなく帰還したことを氏族長に報告
・しかし数日後、グレイドッグ氏族より抗議のため若頭や戦士たちがやってくる
・成功した略奪なので抗議は軽くあしらわれるが、腹いせに侮辱の言葉と決闘の申し出を発するグレイドッグの若頭
・さすがに度が過ぎた侮辱は見過ごすことはできず、セイレイは一対一の決闘を受け勝利することで侮辱を取り下げさせようとする

仮免司祭ユーレイ:あー、決闘は応じたけど、最初に負傷した方が負けになるパターンかな?
GMそれだと運任せすぎるからね。負けを認めるまでは負けじゃないパターンにしよう。ただし、負傷して転倒や武器を失った相手に追い打ちをかけるのは不名誉な行い、殺意ありと見なすよ。まっ、戦闘続行が不能になったら、判定負けということで。
仮免司祭ユーレイ:魔法を使うのはありかい?
GM自分自身を対象とするバフ系呪文はアリ、相手に向けて魔法を使うのは無し、という約束で今回はやろう。
仮免司祭ユーレイ:了解。ではストライクランク的に先手はオレだね、コロコロッ、ブロードソードが相手の腹に向かって貫通してるよ
GMあっ、受け失敗してら・・・腹部がマイナス低下で・・・生きてるけど戦闘続行は難しいな、若頭の従者たちが治療のため駆け寄ってくる。決闘はきみの勝ちだね。
仮免司祭ユーレイ:「では、先ほどの侮辱の言葉は取り下げてもらおう。あー、ちなみに牛は確かに沢山飼っているが、守れない方がダメなのだ。いつでも決闘は受け付けるので、傷を癒してから出直しなさい」
祈祷師助手セイレイ:〈憎悪/グレイドッグ氏族〉があるからボコボコにするけど、〈調和のルーン〉の影響で寛大で慈悲深いふるまいだから、いちおう正しいロールプレイ、なのかな?


場面4/氏族会議招集

・普通の生活に戻り、関連カルトの聖祝日に参加してルーンポイントを補充するユーレイ
・合間を見て祖霊召喚でコネを広げるセイレイ(将来のためフレンド登録は増やしておくのさ)
・ターシュに潜入していた密偵から、ルナー帝国の再侵攻始まるという報せがクリアワイン砦にも伝えられる。
・氏族長と共にクリアワイン砦に馳せ参じ、コリマー部族からも出兵するかを決する会議に参加
・コリマー部族の女族長レイカは会議にはかり、多くの氏族長の賛同を得て参戦を決定
・ルナー軍がアップランド湿原側の街道より進軍してくることが知らされ、その進路に近いエンヒル氏族は先行して陣地設営の任を命じられる。
・会議の後、クリアワイン砦のイサリーズ司祭に取り引きを持ち掛けられ、ユーレイは闇歩きの呪文と巧みな舌の呪文を取引する儀式に応じる

イサリーズ司祭:コロコロっ、互いに暴発していないので呪文取り引きは成功だね。「戦争が始まる中、いろいろ備えはしておきたいので助かりましたよ」
仮免司祭ユーレイ:《呪文取引》のルーン呪文はすごいね、ほとんどお互いにデメリット無いしな。

 


場面5/陣地設営

・各部族から先行した民兵が集まり、各々の部族で陣地設営が始められる。
・シンシナ部族、クルブレア部族、マラニ部族、コリマー部族、四部族がそれぞれ準備を進める。
・先行して到着したエンヒル氏族の一員として、コリマー部族のための陣地設営に取り掛かる。小高い丘の上に陣地を定め、切り出した丸太を使って柵砦が作られる
・また、戦争に備えて消耗品である矢弾が運び込まれ、治療用の薬草や包帯なども各陣地で準備がすすむ。
・食料として多くの羊が群れを成して運び込まれ、食料に加工されていく
・戦争の空気をかぎつけてストームブルの狂戦士や、部族に属さない傭兵、そして義勇兵たちも集まりだす

祈祷師助手セイレイ:では〈合戦〉判定をコロコロッ、うむ陣地はあそこに築くと良いでしょう。
仮免司祭ユーレイ:すげぇな、〈合戦〉技能はオレよりも高いのね。
祈祷師助手セイレイ:経歴観たら、五年連続で大きな戦争に参加していることになってたわ。
GMそっか、もしかしたら過去に戦場でともに戦った人が義勇兵として参加しているかもね。
祈祷師助手セイレイ:そういえば、ノチェット包囲戦で活躍してサマスティナ女王から褒美もらったりもしてるわ。
GMふむふむ、では〈忠誠/サマスティナ女王〉を1/2判定して成功したら、その時にともに戦った優秀な戦士が君を見つけて、声をかけてくるってのはどうだい?
祈祷師助手セイレイ:コロコロッ、成功したよ。傭兵戦士っぽいとしたら・・・

こんな感じのアドリブ展開が急遽追加、イェルマリオの傭兵戦士をシナリオに投入。
時間をかけないため、NPCデータは事前にサンプルとして作成していたものを利用。
こういう事もあるので、データだけは用意しておくのが習慣になってたりします。


場面6/邪悪の召喚

・陣地が築かれたころ合いに、次々と軍勢が到着しはじめる。
・ボールドホームよりサーター公王カリル・スターブロウも近衛戦士を引き連れて到着
・確実にルナー帝国の軍勢を迎え討ちため、オーランスカルト秘儀〈邪悪の召喚〉が執り行われる

邪悪の召喚/Summons of Evil
この呪文は、典型的には、オーランスの礼拝儀式の開始時に行われます。この呪文の発動の為には、術者の敵(個人、神、種族などであるかもしれない)の彫像を作る必要があります。 この彫像は、典型的には籐や木でできています。
呪文が投射されると、敵と関連する悪意なる霊的存在が、その彫像を動かし始める。それはまた、儀式の期間中に搭乗可能な最も強力な代理戦士を呼び寄せる。
(中略)
彫像が存在する間、呪文の範囲内で最も強力な敵の代理戦士を呼び寄せる。敵は儀式によって呼び寄せられていることに気付かず、むしろ儀式が行われている場所に行くことに緊急の必要性を感じています。この強制は、対象者に合理的で感情的な感覚を与えます。対象者は、憎い敵を破壊する稀な機会であることを「認識」したり、術者がより危険な儀式を実行するのを防ぐために先制攻撃が必要だと考えたりします。
敵は、仲間、追随者、同盟国を急いで集めるために十分な時間を取って、敵が移動するにはどんな手段であれ普通に出発する。 例えば、軍隊の指導者は、連隊(または少なくとも彼のボディーガードと士官候補)と一緒に行進するかもしれないが、飛竜に騎乗する英雄であればはるかに速く飛行するかもしれない。
呪文の範囲は、儀式が維持されている時間の長さによって決まります。礼拝儀式が長く続くほど、範囲が広がります。 例えば、典型的な1日の礼拝儀式の間、呪文は1日の移動(通常8〜16キロメートル)の中から敵を召喚する。礼拝儀式が14日間にわたって維持されるならば、200キロも離れた敵が召喚されるかもしれません。 呪文の使用者がヒーロークエストでの敵を有している場合、呪文は最初に彫像によって召喚された敵に加えて、ヒーロークエストの敵の召喚を常に試みます。

・この儀式により、ルナー帝国軍が到着する前に、近隣の邪悪な敵が次々とサーターの部族連合軍を襲撃しはじめます。
冒険者一行も陣地巡回や周辺警備に駆り出され、近づいてくる怪物と対峙するハメになります。

GMでは、用意しておいた“邪悪な存在”表を振って、どんな邪悪に対峙するか決めよう。
仮免司祭ユーレイ:ランダムチャート好きだねぇ、コロコロッ
GMその出目だと、「巨大な双頭のカタツムリがいるぞ、来てくれ~」と見張りから呼ばれます。
祈祷師助手セイレイ:ドラゴンスネイルか、混沌の怪物だよな。だったらストームブルの戦士が行けばいいのに・・・
GMあきらめろ、近くにいる君たちがやらんでどうする。

ちなみに、混沌の諸相を3つ(全身のアーマー+6点、呪文反射2点、500L相当の宝石同化)持った個体を準備しておきました。
結果的には、護衛戦士ケサギが装甲14点の殻を無理やり叩き割って倒す展開・・・あー、装甲の薄い頭部を狙って戦う戦闘オプション想定してたけど、力業は常に正義だね・・・

 

場面7/開戦前のひと時

・参戦を決意した各部族の長たちが、それぞれ手勢を従えて陣入り。
・戦勝祈願のための儀式が執り行われる
・また、数々に戦士たちが誓いを立てて己と仲間を奮起させる。

GM「ルナー兵士を倒すことができぬなら決して引かぬ」とある戦士が誓いわ立てると、ならば俺は二人、三人とまるでセリのように誓いがエスカレートする場面も見受けられます。ゲームシステム的にはすごく難易度が高い誓いを立てて、それを成し遂げることで「知名度」を高めることもできますよ。良い機会なので何か誓い立てないかい?
祈祷師助手セイレイ:うーむ、武名を上げるようなキャラクターではないので、むしろ無事に生き延びて帰るんだ、と氏族の若者に声かけるかんじかな。
仮免司祭ユーレイ:そうだな、こっちも経歴見るととにかく死にそうな目にあっていることが多いから、同じように生存することを優先してるかな。
GMもちろん強制ではないから、そういうスタンスもありだよ。


場面8/開戦

・移動の週、神の日にルナー帝国軍がクリーク河を渡河、ついに戦いが始まる
・ルナー帝国は帝国本土から派遣された先鋭歩兵部隊、野戦魔術学院の魔術兵団、ターシュ王国の属領地軍、サーター北部地域から派遣されたイェルマリオの歩兵傭兵団、プラックスから雇われたセーブルライダー、などが戦力として展開
・サーター王国側はシンシナ部族、クルブレア部族、マラニ部族、コリマー部族、四部族を中心とした部族戦士と民兵による軍勢、ボールドホームからカリル・スターブロウの軍勢、そして義勇兵が戦力として展開。
・数では勝るルナー帝国軍、サーター軍は戦いやすい立地で待ち構えることで数の不利を補おうとする
・ルナー帝国軍による魔術攻撃、まるで迫撃砲のように天空より降り注ぐメテオスウォーム、シャーマンが解き放つ悪霊や死霊の群れ、七母神のルーンプリーステスたちは魔術の守りで本陣を固める
・サーター王国側は魔術的には受け身になりだすが、個々の戦士の活躍と、予め配しておいた伏兵による側面奇襲、死を恐れぬフマクト剣士による斬り込みで応じる。

GMでは、君たちはコリマー部族の戦士団と共に戦うのではなく、義勇兵や領地から連れてきた手勢を率いてカリル・スターブロウ率いる本陣を守る形で戦うってことでいいね?
仮免司祭ユーレイ:さすがに騎乗技能が心もとないので、エンヒル部族の騎馬部隊と共に突撃かけたり、エルマル信徒の戦士団と共に槍ふすま構えるには得物が違うので、独立して動いた方がよさそうだし。
祈祷師助手セイレイ:それに、カリル・スターブロウが倒されるという歴史的なイベントがあるのはプレイヤーとしては知っているので、できるだけ近くで見届けたいです。
GMでは、セーブルライダーの騎兵部隊のランスチャージを受け止めてもらおうか。ちなみに、その後ろからはチャリオットの乗った祈祷師が、動物霊を操りながらやってくるぞ

この戦闘ではランスチャージが火を噴きます。
冒険者一行の最大物理火力のフマクト剣士ケサギが、左腕を失うほどの大ダメージを受けます。《傷の治癒》のルーン魔法で一命を取り留めますが、マジックポイントを消費したところにサーベルタイガーの動物霊が精霊戦闘を仕掛け、その肉体を奪い憑依しようと襲い掛かります。
一方、チャリオットに乗ったルナーの祈祷師本人は仮免許司祭ユーレイが放った大型エレメンタルによって上空に放り出され、地面にたたきつけられ絶命。呪縛していた動物霊は次々と解放されますが、先に解き放たれていたサーベルタイガーの動物霊は本能に従い戦い続けます。
ユーレイ本人も剣を振るってセーブルライダーたちを切り伏せていきますが、数に勝る相手に一進一退の状態。
ケサギは精霊戦闘で負けてしまうと判断した祈祷師助手セイレイは、敵の注意を引き付ける《乱心/Distraction》の精霊魔法を使い、サーベルタイガーの動物霊と霊的な戦闘を繰り広げます。実力的には精霊戦闘だけに集中できればセイレイ有利なところ、戦線を突破したセーブルライダーがコピシュに武器を持ち換えて切りかかります。防戦一方となることを強いられ、かなり冒険者が不利な状態に。
この戦況を打破したのは、アドリブ展開で途中参入したイェルマリオの傭兵戦士です。パイクを次々とセーブルライダーを突き倒し、セイレイの窮地を救います。

祈祷師助手セイレイ:ははは、危なかった。本当に危なかったわ。
仮免司祭ユーレイ:人の縁が何より大切ってことだよ、サマスティナ女王の結んだ縁に感謝しとこ。


場面9/カリル女王倒れる

・拮抗した戦いがルナー帝国に傾き出す。
・混沌のサソリ人の軍勢が増援として加わる。それに対抗してストームブルのバーサーカーが戦場に放たれると、一気に戦場は無秩序に支配される。
・その混乱の最中、正午の頃合いに、ルナー帝国は精鋭部隊をカリルスターブロウの元へテレポートさせ、直接暗殺を試みる。
・先の聖祝期に被った被害から立ち直っていないことも災いし、防衛の努力むなしく、カリル女王討たれるとの知らせが広がる。
・一方では、いや、カリル女王は存命、諦めるなとの声も伝わり、真実不明のまま戦争は継続。
・サーター王国側は部族間の連携を断たれ、不利に不利を重ねる。
・しかし、ルナー帝国側にも同様が広がる。イェルマリオの傭兵戦士団がサーター王国に寝返り、魔術学院士官が多数戦死との知らせ。

祈祷師助手セイレイ:邪悪の召喚で、投入するつもりが無いスコーピオンマンたちが暴走してしまったのかな?
GMそうかもしれないね。
仮免司祭ユーレイ:ああっ、カリル女王が討たれてしまった。間近で目撃したので確実な情報として、一度レイカ女王に伝えた方が良いかな?
GMでは、各自〈合戦〉判定を行ってください。失敗するとダメージ受けるし、ファンブルだとたぶん致命的なダメージ受けるから気合込めてね~
仮免司祭ユーレイ:うひー、だから〈合戦〉はそんなに高くないんだってば~

失敗した者たちが負傷しますが、精霊魔法の治癒で癒しながらコリマー部族の本隊に合流。
負傷そのものは魔法で癒していますが、マジックポイントは容赦なく減っていきます。

 

場面10/レイカ女王の秘策

・コリマー部族に合流し、カリル・スターブロウ討たれるの報せを告げる一行たち
・数で不利となり、象徴としてサーター王国の指導者であったカリルを失ったことで、敗色が強まります。
・しかし、コリマー族長レイカ女王は「我らに秘策あり、儀式が成し遂げられるまでの時間を稼げ」と激を発します。
・潰走しても不思議ではない他の部族にもその事を伝えるため、精鋭の戦士から伝令が選ばれます。
・一行は再び、義勇兵たちにその事を伝えるため、カリル・スターブロウが討たれた場所に向かいますが・・・

GMまもなく日没という時間にもかかわらず、戦場の一角に天上より光が差し込んでいる場所が見えてきます。僅かな手勢が光注ぐ場所を守っており、その周囲に数倍のルナー帝国の重装精鋭歩兵が攻め寄せています。
「カリル女王の亡骸を死守せよ、ルナーの奴らに奪われてはならぬ!」
「最後のサーターの血筋を絶やすな、蘇生の儀式に希望をつなげ!」
という声が守り手たちから発せられていますが、明らかに不利な状態ですね。

祈祷師助手セイレイ:そうか、一応は蘇生という選択肢もあるもんな。そりゃ亡骸守ろうとするよね。うーん、うちらが助力して押し返せるかもしれない人数差なのかな?
GMそうですね、人数的には君たちが助力することで、一角を切り崩せれば包囲から逃れられるかもしれない、という状態ですね。逆に、君たちの助力が無ければ、確実に攻め滅ぼされてしまいそうな状況です。
仮免司祭ユーレイ:それならば、助力しよう。「まだ諦めるな、コリマーに逆転の秘策あり、いましばし持ちこたえよ!」

セッションでは最後の締めの戦闘シーンとなりますが、相手は強敵揃いです。
七母神のルーンプリーストと、全身プレートアーマーに身を包んだベテラン兵士(武器技能75%、アーマー6点)たちが相手となります。
一方、冒険者たちは護衛戦士を除けば民兵(武器技能55%、アーマー3点)を率いている状態です。個々のスペックは圧倒的に敵側有利、そこをどれだけ冒険者たちの活躍で補えるかが勝負の分かれ目となります。

ところが、ルナーのベテラン兵士は《消沈》や《惑い》の精霊呪文を使いながら接近、あっと言う間にサーター民兵は戦線崩壊となりますw

仮免許司祭ユーレイ:うわっ、GMの出目が殺意に満ちてるぞw
GMふははっ、オープンダイスは怖いなw


しかし、護衛戦士の2TOP、イェルマリオのパイク使い、フマクト剣士ケサギは数の不利がありながらも、ルナーのベテラン兵士を確実に防ぎ防御戦線の要として奮戦します。
七母神のルーンプリーストが放った精神破壊のルーン魔法は、ユーレイが事前にかけておいた《盾》のルーン魔法で防がれます

仮免許司祭ユーレイ:あたりまえだ、《盾3》を簡単に通されると困るわい

再び放たれた大型エレメンタルが七母神のルーンプリーストを襲いますが、防御魔法もあり、絶命させるためには3戦闘ラウンドを要しました。
サーター民兵の崩れた戦線をユーレイが参戦して支え、セイレイの魔法で崩壊をなんとか食い止めます。
二倍くらいの敵兵ならば倒してみせると豪語する護衛戦士2TOPが、次々とルナー兵士を打ち取り、際どい状況ではあったものの、冒険者たちに勝利の女神は微笑みます。

 

仮免司祭ユーレイ:エレメンタル君のHP残り2点だったよ、防御魔法で強化しないと倒される危険も高いから今後注意しないとな。
祈祷師助手セイレイ:治療の魔法は発動するのに、攻撃魔法が前半失敗しまくってた、今回は運がなかったよ。

 

・一時的に包囲に穴を開けたものの、それ以上押し返すのは厳しい状態。義勇兵たちは冒険者たちにカリル女王の亡骸を託します。「我らはここに残り追撃を受け止めよう。最後のサーターの血筋を絶やすな、さあ、行ってくれ!」
・カリル女王の亡骸を受け取り、一行はその場を後にします。
・レイカ女王の腹心の友、三度生まれしアズボーンによって執り行われてい儀式がその効果を発揮します。「我は大神オーランスの現身なり、青竜アロカを討ち、その腹を裂き、この地に水をもたらさん!」
・クリーク河より尋常ならざる激流が戦場に流れ込み、ルナーの重装歩兵の多くを湿原や河へと押し流します。
・「今こそ攻勢に出る時ぞ!最後の力を出し切れ、丘より敵めがけて下り打ち破れ!」レイカ女王の号令の元、丘地に陣を構えて機会をうかがっていたコリマー勢が討って出ます


場面11/そして戦後処理へ

ファージェンティテスと呼ばれるモライデス王の将軍たちは、帝国属領地軍の残存部隊の指揮権を得て、聖祝期の儀式失敗に落胆したサーターの民を征服すべくターシュ軍とともに進軍してきた。
両軍はザ・クリークがアップランド湿原と交わる地点で対峙し、「女王たちの戦い」が起こった。
サーター勢は数では劣っていたが有利な地形を確保していた。
正午過ぎにルナーの精鋭部隊がカリルの背後に瞬間移動で送り込まれた。家臣団が弱体化していたため、良き女王カリルはこの戦いで殺された。
しかし、コリマー族の女族長ベティ・レイカは敵を河の中へ追いやり、溺れさせて、ルナーの攻撃を食い止めた。
翌日ベティ・レイカは生き残った敵を悩ませ、ルナー軍はアルダチュールへ撤退した。

GMでは、その後の結末ですが、歴史書に後に記されるように進みます。レイカ女王は徹底的にルナー軍を追撃し、アルダチュールへと敵軍を撤退させますが、サーター側も被害は甚大でした。
クリブレア部族のラヌルフ王と、マラニ部族のアマルダ王妃も戦死した、と被害報告がされます。
イカ女王はカリルの遺体をボールドホームへ持ち帰り、蘇生復活の儀式に運を託します。
しかし、カリル・スターブロウは復活することなく、その遺体はレイカ女王の命により、荼毘に伏されます。
血統的には最後のサーター王となるカリルを失い、サーター王国はその連携を弱めます。
先のドラゴンライズと此度の“女王の戦い”により、多くの部族では王を失い、その後継者を決められない状態となっています。
ルナー帝国側もこの戦いで大きな被害を出し、しかもいくつかの属領で反乱が次々と起こります。
サーター王国とルナー帝国は、その両方がともに大きな被害を受けたことになります。
その混乱の中、力を蓄えていたパヴィスの“白き牡牛”のアーグラスが、サーター王を名乗るのはまた先の話となりますので、今回のセッションはこれで終了としましょう。

仮免司祭ユーレイ:激しい戦いだったなぁ。そうそう、七母神のルーンプリーストが装備していた呪鍛鋼鉄製の脛当ては戦利品として持ち帰りました。
祈祷師助手セイレイ:同じくルナーのシャーマンが持っていた呪物一式は戦利品として奪っておきました。
GM了解です、詳細データは後でチャットで共有しておくね。ではお疲れ様~