ウィザー日記 改め ホビー日記

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【RQG】セッション記録6、1626年/闇の季/エンヒル氏族

▼セッションメモ

セッション実施日:2021/11/20

前回のセッションにおいて「オーランスの聖祝日でヴァリンド役を演じたユーレイが、オーランス役を組み打ちで負かしてしまう」という出来事があったので、ヴァリンド神の力が強まり大地の力が弱められ、厳しい冬が到来してしまった、というセッション導入となりました。

今回もプレイヤー2名でオフラインだから出来る詰め込み具合です。シャーマンの間幕劇1のため普段よりは少し早めに開始しましたが、開始12:00~終了18:30といったところ。

 

▼プレイヤーキャラクター

祈祷師セイレイ:ダーカ・ファールを信仰するシャーマン。今回のセッション開始時にフルシャーマンとなり、見習いから一人前に。

仮免司祭ユーレイ:オーランスを信仰するゴッド・トーカー。嵐の季の大聖祝日での司祭就任を控え、ゴッド・トーカーの仮免許司祭として活動中。 

 

NPC

死神剣士ケサギ:フマクトの戦士。加護として「アーマー超えたダメージ2倍」を得た殺人マシーン。その代わりに「腹部に防具着けない」「右足に金属鎧着けない」「死の週には肉を食わない」「フマクト信徒以外はすべて疑う」という制約を課せられている。

ビンズ:イェルマリオの傭兵戦士:セイレイがエスロリア女王国でサマスティナ女王の元で、グレイズランドの騎馬軍団と戦ったノチェット包囲戦を共にした戦友。

氏族長の息子ジャコー:エンヒル氏族の氏族長の末子、次の氏族長となるべく修行の日々。ユーレイは後見役となることを誓うことになる。

アーナールダの侍祭:グリーンストーンの大地女神の寺院から派遣されている若き女祭候補。プレイヤーたちが良い案が出ず命名は保留中。

荷物持ちの若者:一行の荷物を運ぶために探索行に加わった名もなき従者。何度もトロウルキンのスリングを撃ち込まれ死に損なうが・・・

ちなみに登場人物名、護衛や部下となるNPCなどはプレイヤーに考えてもらってます。グローランサの世界観に少し合わないものがあったとしても、クローズなプレイグループなので「プレイヤーたちが忘れない名前、キャラクターたちに愛着を持ってもらう」ということに重きを置いています。 

 

▼セッション概要

1626年闇の季

間幕劇1/セイレイ、祈祷師となるため悪なる男と戦う:1週間のトランス状態を経て、シャーマンとして再生。自身の精神の一部を魔精フェッチとして覚醒させる。

間幕劇2/ユーレイ、氏族長の息子の後見人となることを誓う:短期間で急激に評判を高めているユーレイを警戒した氏族長との駆け引き、末子の後見人となることを誓い、氏族内の不和の芽を絶つ。

 

本編1/氷魔現る:厳しい冬の到来、例年に比べて冬神ヴァリンドの力が強まり、氷魔ホーリルが群れを成して氏族を襲う。

本編2/冬神ヴァリンドの元に向かうヒーロークエストの儀式:氏族をあげてヴァリンドの力を弱める英雄の探索行を決定。一行は氏族長の末子たちと共にヒーロークエストに赴く。

本編3/火族の巨人より獅子の毛皮を奪う:物質界と英雄界の狭間を旅し、極寒の荒野を北へ。途中、火族の巨人から魔法の毛皮を奪い取り、寒さへの備えを万全とする。

本編4/飢えし獣の群れを避けて先へ:飢えた巨大熊の群れが住む谷間へ。戦いを避けるため、風の精霊を使役して空輸で先へ。

本編5/闇族の英雄から粉砕の土矛を奪う:吹雪で視界が悪化したところ、トロウルの戦群との遭遇。トロウルの言葉を解さない一行は戦い、トロウルのルーンロードを倒し、魔法のメイスを手に入れる。

本編6/マラニ族からの追手とのチェイスヴァリンドの力が増した元凶としてユーレイを倒そうとマラニ部族の猛者が追手として現れる。戦いを避けるため、馬を駆けさせ逃走する一行。

本編7/傷ついた長牙長鼻を癒し氷壁を砕く:追手を振り切った一行は後ろ脚の腱を失ったマンモスに遭遇。四肢再生の魔法で癒したところ、ヴァリンドの宮殿の巨大な城門を砕き、道を開けてくれる。

本編8/再び氷魔との遭遇:宮殿に続く最後の門を守る氷魔たちと再び戦うことに。魔法の毛皮をもってしても耐えられぬ冷気の中、凍死しそうになりながらも、からくも勝利する一行。

本編9/冬神ヴァリンドとの技比べ:冬神ヴァリンドと相まみえる一行たち。心が凍り付きそうになるがパッションを支えに対峙し、技比べの三本勝負を挑む。幸運に恵まれて二本の勝利と一引き分けとなり、ヴァリンドの宮殿に捕われていた大地の女神とアリンクスを開放する。

 

▼各場面の補足メモ

間幕劇1/セイレイ、祈祷師となるため悪なる男と戦う

基本的にはルールに記されているシャーマンとなる儀式を実際にプレイしてもらいました。
・現世の家族の幸福のために尽くすべきか、ダーカ・ファールと祖霊たちへの献身のため尽くすべきか
・血族たるエンヒルの同胞たちのため氏族の者として戦うのか、それとも異邦の侵略から伝統を守るためサーターの旗のもと戦うのか
・コリマー部族の族長レイカと、エスロリア女王国のサマスティナ女王、どちらかしか救えない状況で君は誰を救うのか?
・導き手の祈祷師ハリコンと友人ユーレイが言い争っている。互いに氏族のためを思っての意見を述べているが、その意見は正反対なものだ。族長が君に話を振る、どちらの意見を支持するのだ?

という感じでキャラクターが持つパッションに合わせて、正解は無いけどそれっぽい精神的な葛藤を問うような問いを出す場面もあり。
悪なる男との勝負では、パッションによるオーギュメントもあり、相打ちの勝利が何度も発生。シャーマン能力とタブーの両方を多く受けることになりました。


間幕劇2/ユーレイ、氏族長の息子の後見人となることを誓う

ここはプレイヤーに「エンヒル氏族の中でどのような立場を目指すのか?」ということを明確にしてもらいました。

次期氏族長に名乗りを上げる、ということもあり得る選択肢でしたが、プレイヤーとしては氏族内の指導者的役割を果たしつつも、氏族長は目指さないという意思表示。

そこで、成人していても未熟な若者である氏族長の息子に対して、後見人として尽くすことをキャラクターは誓いました。

もちろん、今回のセッションでNPCとして同行させる気は満々でしたし、不運に見舞われて死んだらおもしろいな、とも思ってましたがw


本編1/氷魔現る

さて、実際にセッションの本編です。氷魔ホーリルはRQGでもデータ化されていますが、それなりに強めのモンスターです。ダメージに対する特殊な耐性を認識してもらうため、ここでは本来の者よりも小さくて弱いデータに変えて、数多く出してめんどくささを演出しました。


本編2/冬神ヴァリンドの元に向かうヒーロークエストの儀式

大暗黒時代のヒョルト人の英雄の探索行の再演、という体裁を整えましたが、特に元ネタがあるわけではなくオリジナルのでっち上げです。
この先に発生する遭遇を事前に「伝承として伝わっている英雄の物語」として8割がたNPCから提示し、残り1割はプレイヤーキャラクターたちの技能判定で情報補完、最後の1割は伝承にないイレギュラーな出来事として非公開する流れにしました。


本編3/火族の巨人より獅子の毛皮を奪う

シャーマンとなったセイレイがその能力を最大限に発揮します。先に巨人の居場所を知ることができた一行は、物理的な力押しを避けて、幽体離脱したセイレイによる精霊戦闘による制圧を目論見ます。
これは最初はうまくいきそうに見えましたが、《精霊遮断3》で防御を固められたため膠着状態に。巨大な大型盾のクリティカル受けでビンズのパイクが粉砕されるなどトラブルも続出。
出し惜しみしている場合ではない、と《魔力消散3》で巨人の防御魔法を打ち消し、なんとか気絶に持ち込みます。
対冷気のマジックアイテムとしての魔法の毛皮以外に、呪鍛黄金製のパイクと大型盾を戦利品として獲得します。 

 

本編5/闇族の英雄から粉砕の土矛を奪う

トロウルのルーンロード一行たちが祝宴を行っているところを発見し、魔法のメイスを盗む、というのが想定していた流れでした。
ところが、全員が知覚技能判定に失敗し、気が付けばトロウルたちと鉢合わせ、という状況になりました。
トロウルのえげつない《目潰し2》によって主力戦士は失明し、ダーク・トロウルとトロウルキンにタコ殴り、フマクト剣士ケサギは左腕と右脚を負傷して戦線崩壊と大ピンチに。
魔法のメイスから《粉砕3》を発動したトロウルのルーンロード、後方からスリングを次々と撃ち込むトロウルキン部隊、と一行は押され気味でした。
戦況を変えたのはユーレイの放った大型シルフによるぶん投げで、これにより敵ルーンロードは「落下で受けた大ダメージをルーン魔法で回復」を続けることを余儀なくされます。
また、《魔力消散》で目潰しを脱した前線組が戦線を再構築すると、形勢は逆転していきました。
 

本編8/再び氷魔との遭遇

戦闘シーンとしては最後の場面となりますが、フルデータの本来の氷魔ホーリルとの戦いです。
序盤にホーリルのダメージ耐性の特殊性を理解したプレイヤーたちは、戦闘要員たちのルーンポイントを惜しげもなく注ぎ込み戦闘準備を行います。
《剣使い》で170%超の命中率の《神剣》グレートソードという最強級のアタッカーが投入されたので、想定通りに氷魔たちは撃破されていきます。


本編9/冬神ヴァリンドとの技比べ

ヒーロークエストとしてのクライマックスとなる場面ですが、ここは1勝1敗1引き分けぐらいを想定していました。ゲームマスターのオープンダイスの出目00のファンブルがあったため、2勝1引き分けという結果となり、一行はヴァリンドの宮殿から2つの戦利品を持ち帰ることを許可されます。

1つは氏族の危機を守るため、弱められた大地の力を取り戻すために権利を行使。
もう1つはプレイヤーたちの相談結果、オーランスから奪われていたものとして1匹のシャドウキャットを持ち帰りたい、ということになりました。ユーレイは同盟精霊としてのシャドウキャットの入手を希望していたので、それを叶えるのに丁度よいと快諾。