ウィザー日記 改め ホビー日記

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グローランサの魔法_魔漿石

RQGではキャラクター作成時点で「一族の家宝/Family Heirloom」で「魔漿石/マジック・クリスタル」を入手する可能性があります。
スターターセットのプレ作成キャラクターのうち、ヴァサナ、ヤニオス、ヴィシ・ダン、アランダ、ナレス、多くのキャラクターが「マジック・ポイント蓄積魔漿石」を所持しているくらい、グローランサでは見かける機会が多いマジックアイテムです。
その魔漿石について解説してみましょう。

魔漿石 (Image Creat by Bing)

そもそも「魔漿石(Magic Crystal)」とは?

「魔漿石(Magic Crystal)」については「RuneQuest Rune Fixes(リンク)」で詳細ルールが公開されています。コアルールに記載されていないものの、実質的には標準的なマジックアイテムとして扱われることが想定されています。

グローランサにおける設定としては…

・死んだ神々や傷ついた神々の血が「魔漿石(Magic Crystal)」である
・神々の血が結晶化したものであり、破壊することは出来ない
・大別すると「POW蓄積型」「パワー型」の2種類がある
・魔漿石と同調を試みることで、どの種類のものか判明する
・「POW蓄積型」については、複数個を所持して活用可能
・「パワー型」については、一度に1種類しか同調できず、複数個を同時活用は不可

というものです。

 

POW蓄積型の魔漿石とは?

スターターセットでは「マジック・ポイント蓄積魔漿石」と記載されているものが、POW蓄積型の魔漿石です。「POW蓄積型の魔漿石」と「マジック・ポイント蓄積魔漿石」は同じものとなります。

ルーンクエスト2版時代にはマジック・ポイントの概念がなく、POWを一時的に消費するというルールでした。そのため、「マジック・ポイントを蓄積する」という効果にも関わらず、POW蓄積型という名称が名残で残っているようです。

発見される魔漿石の約70%はPOW蓄積型の魔漿石だと言われています。

このタイプの魔漿石の使い道は2つです。

魔漿石のPOWを上限としてマジック・ポイントを蓄積する

・精霊を1体だけ封じ込める

前者には魔漿石のPOWの大小が関係しますが、後者の使い方の場合はPOWに関係なく1体の呪縛となります。
《魔力封印呪付》と《呪縛呪付》の効果を持ち、どちらかの用途で使用できるマジック・アイテムと考えると良いでしょう。

パワー型の魔漿石とは?

特別なパワーを持った魔漿石は様々なものがありますが、共通するのは「同調」が必要となる、というものです。

・パワー型の魔漿石との同調には1週間を要する
・POW抵抗ロールで打ち勝つことで魔漿石と同調できる
・POW抵抗ロールに負けると、同調を試みた者はPOWを少し失う
・一度に同調できる魔漿石は1つだけであり、新たに魔漿石と同調すると既存の魔漿石との同調は失われる

 

どんなパワーが得られるの?

パワー型魔漿石には様々なタイプのものがありますが、以下のようなものが知られています。

治癒焦点魔漿石(Healing Focusing):このタイプのパワー型魔漿石は、同調した冒険者が唱えるヒーリング・スペルの効果を2倍にします。つまり、《治癒3》呪文は、6ポイントの治癒効果をもたらしますが、コストは3マジック・ポイントしかかかりません。ただし、このクリスタルは、そのクリスタルのPOWの数だけヒーリング効果を倍増させることができます。つまり、POW1点の治癒焦点魔漿石では、1ポイントの追加治癒力しか得られません。

検知魔漿石(Sensitivity):このタイプのパワー型魔漿石は、検知呪文で消費するマジック・ポイントを1点少なくします。1点の検知呪文であれば魔力ポイントを消費せず、2点の検知呪文であれば1点の魔力ポイントで済みます。もちろん、冒険者は検知呪文を知っていなければなりません。 このパワー型魔漿石は、一日にPOWと同じ回数だけ効果を発揮します。
※POW蓄積型のような汎用性はありませんが、マジック・ポイントを再チャージする手間が掛からない、というところがメリットのようです。

自然回復型魔漿石(Twice POW Yielding):このタイプのパワー型魔漿石は、同調者が呪文発動する際、魔漿石のPOWに等しいマジックポイントを提供します。冒険者と同様に6時間ごとにPOWの1/4のマジック・ポイントを自然回復します。ただし、マジック・ポイントが0になった魔漿石は事実上破壊され、ただの小石になってしまいます。

効果倍増魔漿石(Power Enhancing):このタイプのパワー型魔漿石は、同調者が《治癒》以外の精霊魔法を使用する際、魔晶石のPOWを増加の上限分として、可変ポイントを2倍とします。

呪文強化魔漿石(Spell Reinforcing):このタイプのパワー型魔漿石は、同調者が攻撃的に魔法を使用する際、POW抵抗ロールに魔漿石のPOWを加算して抵抗克服を試みます。精霊戦闘では役に立ちません。

呪文増幅魔漿石(Spell Strengthening):このタイプのパワー型魔漿石は、呪文で《抵抗》や《盾》など魔法的な防御を突破する際、魔漿石のPOWを呪文強度に加算します。

呪文抵抗魔漿石(Spell Resisting):このタイプのパワー型魔漿石は、同調者に対して敵対的な魔法が使われた際、POW抵抗ロールに魔漿石のPOWを加算して抵抗します。精霊戦闘では役に立ちません。

対霊加護魔漿石(Spirit Supporting):このタイプのパワー型魔漿石は、〈精霊戦闘〉技能に、魔漿石のPOWごとに+10%ボーナスを与えます。

呪文容量増設魔漿石(Spell Storing):このタイプのパワー型魔漿石は、精霊魔法の記憶または精霊呪縛の上限数算出に関してのみ魔漿石のPOWを同調者のCHAに加えます。

欠陥のある魔漿石:このタイプのパワー型魔漿石は、「混沌」に汚染されているため様々な欠陥を持っています。上記のパワー型魔漿石のボーナスがペナルティに反転しているものであったり、一度同調すると死ぬまで同調を解くことが出来ないものであったり、様々です。